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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 10

「それは…そうかもしれませんが」

今年そうなったら、会長は僕、ということになる。決まってしまったら仕方ないことだけど、共学になって日の浅いこの学校で、それって…

「私は樹くんを全力でサポートするから」
「急に優しい目で言わないでください」
暫定と正式とでは大きく違うから、正直参った…と思ったところに、ふと別な考えが思い浮かぶ。

 「あの、選挙説明を会長候補の合同演説会みたいにしたらどうか、と思ったんです。早紀さん、そうなったら、出ていただけないでしょう?」
 「えっ、立候補してるわけでもないのに?」
 「校内新聞にあれだけバーンと載った方々は、立候補してるのと同じようなものと思ったんです」
「う、うーん、そうだけどなぁ…」
早紀さんはちょっと考え込む。
新1年生に候補者が直接顔を見せて説明すればわかりやすいのではないか。苦し紛れながら思い浮かんだ案だ。

「あまり人前で喋るのってさ……梓ちゃんみたいにできるわけでも…」
早紀さんの言葉は歯切れが悪い。

「うーん…じゃあ、僕の説明の後に新1年生の子たちに早紀さんを含めた候補者の紹介も兼ねたプリントを渡しましょう」

 「それはいいかも。今日の新聞を配っちゃえば。澪さんに協力してもらってさ」
 「そうですね…その新聞の説明を、澪さんからやってもらえば、僕だけが目立つこともなくなりそうですね」

 僕はもう一度、その新聞を眺めた。

梓さん、早紀さん、アリス、さらに茜さんに葵さん。
去年も生徒会で一緒だった面々に留学生の中心核であるアリスが加わる。
会長が誰になるかは別としてこのメンツが揃えばすごく頼りになる。

2年生、3年生の有力候補の下にはスペースこそ小さいものの1年生の名前とプロフィールも載っている。
去年はここから茜さんと葵さんが選ばれたんだよな。


「1年 麻生瑞樹  白川朱里」

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