PiPi's World 投稿小説

生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 87
 89
の最後へ

生徒会日和~Second Season~ 89

 「あ、はい、ええ、まあ順調です」
 いきなり声がかかったのでちょっと戸惑ってしまった。
 「決戦投票まで一週間切ったね」
 月曜に決戦投票やるって決まった後、投票日は来週の水曜日、立会演説会はその前日の火曜日、と決まったことはすでに発表されていた。今日は木曜日。

「梓は余裕あるのか特に何かしてる雰囲気がないけど、穂積くんは…結構やってるっぽいね」
「まあ、それなりに」
「面白くなりそうね」
武並先輩がニヤッと笑う。

「穂積くんは何でも頑張ってやってくれる子、って早紀は言ってた。たしかにそんな感じがするわ」
「そうですか」

 「立会演説会の準備はいい?」
 「ええ、まあ、ぼちぼち」
 本当は週末に考えようと思っていたのでまだあまりちゃんと考えてない…

 「愛美、」
 「あ、じゃあ、穂積君、また」
 うしろから来た、多分三年生が武並先輩に声をかけてこの会話は中断した。

 歩き始めようとしたときにスマホが振動した。
 佐奈ちゃんからメッセージだ。
 "白川さんのアポ取れました!"
 白川さんと会った方がいい、って早紀さんが言った後、佐奈ちゃんに相談のメッセージを出していた。その返事が来た。

返事が早く来たのは良かった。そして佐奈ちゃんはやっぱり頼りになる子だしフットワークの軽い子だ。生徒会にも必要な人材だと思う。

"今日のお昼にでも一緒にお話しませんか?白川さんも前向きに考えてくれてますよ"

ああ、予想よりもいい反応が来てホッとする。
仮に僕が当選したとしても、いい船出になりそうな気がした。

 僕はその足で学食に向かった。
 「穂積先輩!こっちです!」
 学食で僕がキョロキョロと佐奈ちゃんを探す前に佐奈ちゃんがかなり大声で僕を呼んだ。
 多少照れ臭くなりながら、僕は声の方向に行く。
 手を振る佐奈ちゃん。そして、その隣に、うつむく女子。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す