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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 87

 「すると、あんまり仲のいい人だけで固めない方がいいってことか…」
 こういうセリフが出てくるってことは僕の中でずいぶん生徒会長になってもいい気持ちが大きくなっているんだと思う。
 「でも、樹の場合は、さっきの話だと、仲のいい人、の中に、そのもう一人の頼りになる先輩が入っているんだから、それはそれでいいんじゃない」

梓さんと早紀さんという2人のタイプの異なる先輩がいるけど、この2人は歪みあっているわけではないし双方に派閥があるわけでもない。僕としては2人とも生徒会で一緒に仕事したいし本人からも了解を得ている。

夕食後風呂に入り自分の部屋に入って、改めて生徒会の役員候補を自分なりにリストアップしてみる。
…そうだ、梓さんが会長になった場合、どんな顔触れになるのだろう。

 …やはり、僕たち、去年役員だった人は堅いだろう。
 梓さんらしい人選があるとすると…運動部から…アリスとか。アリスは、僕も選ぼうと思っていた。
 …いろいろ考えると、梓さんが会長なのと僕が会長なのと会長と副会長が入れ替わる以外に何か違いがあるのだろうか…

僕が会長になるにしても、梓さんがなるにしても、生徒会の顔ぶれは変わらないのだろうか。決選投票という形になったが結果が出たところでおおよその体制は変わらないのか。そもそも、生徒会選挙がお祭りのような扱いの学校であって………あまりネガティブには考えたくない。梓さんとも健闘を誓い合ったのだし、武並先輩にも申し訳ないだろう。

となると、梓さんが起用しないであろう人材はいるか…

「ん」

小坂井姉妹。
あの2人は心強い存在でもあり、逆に厄介な存在にもなりうる。
ただ、梓さんとの面識はあの夏休みくらいで、梓さんが選ぶとは現時点では思わない。

 そう思うと、梓さんが会長になった場合でも、僕が今よく知らない誰かを選ぶかも知れない。そう思うと、どっちが会長かによって、結構違いは出てくるのかもしれない。
 そう思うと、ちょっと楽しく思えてきた。僕は、そんな楽しい気持ちのまま、床についた。

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