生徒会日和~Second Season~ 79
「…もしかしたら、私、樹君を、あのときより、好きになってるのかも…いや、ダメって、分かってる…忘れて、続けて」
僕は敢えて返事をせず、ゆっくりと腰を上下し始めた。
早紀さんの両手が、僕を強く抱き寄せる。
「ああぁっ…ずっと、こうしてたい…」
早紀さんの身体は温かい。
シャワーのお湯を浴びていたからとか、そういう理由ではない。早紀さんそのものに温もりを感じ、またつながったその先の温もりも…
僕はあえて何も言わず、ただ早紀さんの奥に向かって腰を動かす。
「ああっ、ああっ、いい、好き、好きっ…!!!」
早紀さんが唇を重ねる。
その思いに応えながらより一層腰を振る。
「はああっ、すごい…さいこお…」
うわごとのように言う早紀さん。僕はシャワーのお湯ももう意識しないくらいにただ早紀さんとのことに没頭していった。
「ああっ…」
早紀さんがそう言って、目を閉じてフラリと倒れそうになる。僕は結合を維持したまま、腕で早紀さんを支える。
軽く絶頂してるかもしれない。
それに室内に熱気がこもってきた。髪や肌から滴る僕の汗が早紀さんの顔に飛んでいる。
「早紀さん、移動しましょう」
「んっ……ああっ、え、この、まま?」
「はい、このままで」
「えっ、あぅ、ああ、まだ、樹くん、入って、うあああっ」
僕は早紀さんを片手で支えたままシャワーを止めて、扉を開け、お互いお湯が滴ったまま浴室、そして脱衣室を出た。
そして、つながったまま、ベッドの脇へ。僕は両手で早紀さんを支えながら、二人でベッドの上に行く。