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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 73

 僕は目的地の駅に着いてそのカフェの席に座った。
 早紀さんは10分もしないうちに、やや早足で来た。
 「ごめん、待った?」
 「いえ、全然」
 そして僕たちはそれぞれ飲み物を注文した。
 「決戦投票なんてびっくりだよね」
 まず早紀さんが口を開いた。
 「ええ、それが無ければ、今頃僕は普通に副会長やってたのに」
 「私は…今も樹くんが会長の方がいいと思ってるよ」
 それを聞いて、僕もちょっと気になっていることを聞いてみた。
 「あの、早紀さん、僕への投票を何人かに勧めてくださった、って、本当ですか?」
 早紀さんは腕組みした。
 「うーん、会長は樹くんがいいと思う、みたいなことは、誰かに言ったかもだけど…それってそうなっちゃうのかなあ」 

「どうして梓さんじゃなくて僕に?ってのは聞いてもいいことでしょうかね…」
「うん?まあなんていうかね、梓ちゃんってどっちかというと運動部側の人間じゃない、樹くんも剣道部ではあるけど梓ちゃんよりは偏ってないと思ってさ」

話し始めると注文を取りに店員さんがやってきた。早紀さんがコーヒーと紅茶とどっちがいい、と聞くので僕はコーヒーを選んだ。

 「うーん、そうですか…」
 「そう。樹くんは、より多くの人を代表できると思うの」
 「正直全然そんな自信はないんですけど…」
 「それは自信もって」
 ここでコーヒーが運ばれてくる。僕も早紀さんも一口飲んだ。
 「梓には『副会長よろしく』的なことを言われているから、あまり表立ってそういうことも言えないけどね」

そう、副会長以下のポストは当選した会長が投票上位の人から任命することになっている。僕ももし会長になったら早紀さんには副会長を、と考えていたところだった。

「葵ちゃんや茜ちゃんより票が入った子がいるとは思わなかったけどね」
「まあ、団子状態ではありましたがね」

アリスと小坂井姉妹が早紀さんの下にいる。1年生からは瑞樹さんともう1人……

 「一年生の二人には会った?」
 「麻生さんには、会いました。剣道部に入ったので。白川さんには、まだ」
 「白川さんには、できたら決戦投票の前にあった方がいいような気がする」
 「会ったんですか?」
 「私は一年生にはつてが無いの」

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