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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 8

 「他の役員はどんなふうにイメージする?」
 「それは、もちろん、経験者の助けを結構借りないと」
 割と現実的な話が出てきたので、もしかしたら、本当に勝つかもしれないと、思ってるのかもしれない。
 僕はアリス会長の元で副会長をやる生徒会本部ライフを想像してみた…それはそれで、楽しそうかも知れない。

 「樹は、誰に会長になってほしい?」
 「それは…ノーコメント」
「会長って、肩書も任務も重くのしかかりそうで嫌よね…それでなくてもプレッシャーって大嫌いなのに」
「エースピッチャーとして何度も試合でピンチを迎えてるのにアリスらしくないね」
「それとこれとは別よ」
アリスはふぅ、と一つため息をつく。
まあ一緒にいてくれるなら頼もしいけど、それを期待するのは結果が出てからにしようかな。

今年は、会長は梓さんか早紀さんか…それがわかるのももうすぐだ。


 もうすぐ、入学式で新一年生を迎える。
 僕は生徒会の「暫定会長」として歓迎の挨拶をすることになっている。
 卒業式での歩や梓さんの”自分の言葉“を聞いているので僕も自分の言葉で話したいがどうもうまくまとまらず、先輩に相談しようと思った。
 梓さんに相談しても「自分の言葉で話せばいい」とだけしか言ってくれないような気がしたので、僕は早紀さんに相談することにし、その日の放課後会った。

放課後、会うと約束した場所は図書室。
「樹くんとじっくりとお話できるのって久しぶりだね」
「本当ですね」
「歩さんとは順調?」
「ああ…卒業式の後は特に何かしたわけでも…毎日スマホでやり取りはしてますけど」

そんな話もしつつ、早紀さんに入学式での挨拶について相談する。

 実は、早紀さんが校内新聞を見てどう思ったかもちょっと気になる。
 校が内新聞の分析では、どちらかというと梓さんが「本命」早紀さんが「対抗」(そしてアリスが「大穴」)というような扱いだったのだ。
 梓さんの評
 “部活の助っ人で運動部、文化部問わず知名度抜群!頼りになる曽根梓”
 “明るく楽しい雰囲気 継承か”
 早紀さんの評
 “姉の七光り?”
 “曽根梓にこれからも助っ人に来てもらえるよう、逆に一宮早紀に投票か?”
 “現路線に不満のグループ 同床異夢の支持か?”
 “未解明の謎のネットワークを持つ一宮早紀”
 
 少なくともこの辺りを書いた人は早紀さんにあまり好意的ではなさそうな感じだった。

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