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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 70

今度は1年生の教室がある区域まで練り歩く。僕の後ろには小坂井姉妹と千沙さんがいる。

「わー、穂積先輩すごいですね!」
「やあ、佐奈ちゃん」
そこに佐奈ちゃんがやってきた。

「おお、樹くんお気にの1年の子ですな」
「姫さんと一緒の寮の子だよ」

 「ええ、いやあ、お気になんてそんな」
 僕は小さい声で言った。
 「そんな照れちゃって図星でしょう」
 うーん、照れているように見えてしまっているのか…

 佐奈ちゃんの後ろから藤原君もやってきて佐奈ちゃんの隣に並んだ。
 「穂積先輩、僕も、宣伝しますよ」

「ああ、ありがとう」
藤原くんが一緒に手伝ってくれるのを聞いて佐奈ちゃんもなんだか嬉しそうである。
この2人、うまくいきそうな予感。

「んじゃー、君たちとりあえずこれ1年生全体向けに」
「はい?」
茉莉花さんが藤原くんに紙の束を渡す。そこにも僕の名前が。

「樹くん宣伝用のビラさ。要旨は樹くんの演説なんかから抜粋してコピーした」
「いつの間にそんな…」
「樹くんが会長なるんだったら全力でサポートするのがあたしらの使命さ…………もしなんかが間違ったら、あたしらも役員になっちゃうかもしれんし」

 …確かに、彼女らをこれからも味方にできたら、かなり頼もしいかも、知れない…
 そんなことを考えていたら、僕たちが来たのと反対方向から、梓さんが何人かとともに近づいてくる。

 「いよう、樹君、頑張ってる?」

「ええ、それなりに」
「樹が校内で選挙活動してるって聞いて私らもやらない、って話になってね」
「それは負けられませんね」
「うんうん、いい目をしてきたな。樹も成長してるわ」
余裕の表情を見せる梓さん。

「穂積先輩は絶対に負けませんから!」
僕の横に飛び込んで腕を掴み、梓さんにまさかの宣戦布告する佐奈ちゃん。
「おう、威勢が良い1年生だねぇ」

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