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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 69

 千沙さんは続ける。
 「あと、一宮さんとか、一宮さんに投票した人のこともヒントになると思う。一宮さん、曽根さんとの関係もあるから…表立って全面的に穂積君支持はできないと思うけど、曽根さん以外、ということでは、一宮さんの考えは入れる方がいいと思う」

早紀さんか。
新聞部情報ではあまりいい噂を聞かず、自身も会長職には後ろ向きな言動だったけど、先の投票結果では生徒会の役職に就くのは確実だ。
今後のことを含めて早紀さんにも会って話を聞きたいところだ。

「そうだ、うちのクラスにはもう一人役員になる奴がいるんだから、そいつの話も聞いておけばい」
「私は樹に全幅の信頼を置いているわよ」

茉莉亜さんが話し終わる前に、アリスが遮ってきっぱりと言い放つ。

「私も、ソフト部の子とか、あとディディエ君にも宣伝しておくよ」
「ありがとう!」
 そのあたりでチャイムが鳴り、朝のショートホームルームが始まった。

 ショートホームルームと一時間目の間に、僕は佐奈ちゃんにメッセージを打った。


「佐奈ちゃんができるなら、今度の決選投票で僕に票が集まるよう宣伝してほしい」

そのような内容を送ったところ、

「もちろんです!先輩のためなら私何でもやります!」

さすがに何でも、というのはアレかもしれないが頼もしい1年生を味方につけられたかなと思う。
佐奈ちゃんこそ役員に来てほしいなと思ったのは余計だろうか。

 …そういうことを考えるのは、僕も生徒会長になったときのイメージが出来てきてるのかな、と一瞬思って"ああ、その可能性は高くない、よな"と頭から振り払った。

 昼休み、朝と違うルートでまたたすきをかけて回っていく。

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