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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 67

 「そうだよね…うん、きっといい高校生活、送れると思うよ」
 「先輩、彼女とかいるんですか?」
 えっ、どういう意味で聞いたのだろう?並んで歩いていて薄暗く表情は見えない。
 「うん、まあ…」
 「そうなんですか。なんか、忙しくてそれどころじゃない、とかなのかなあ、って勝手に思ってたんです」
「そうでもないさ。毎日仕事してるわけじゃないし、自分の好きな時に生徒会室に来てくれたらいい。大事な話の時にはちゃんと連絡するよ」
「ありがとうございます」
「なるべくリラックスしてほしい。瑞樹さんが緊張してるとこっちも気を使ってしまうし…温かいアットホームな雰囲気でありたいと思っているんだ」
「はい」

瑞樹さんが柔らかな笑みを浮かべた。

 「ありがとうございます!じゃあ、私は、こっちなので、また」
 瑞樹さんは角を曲がっていった。

 さて、茉莉亜さんからのメッセージに返信しないと。今日は日も暮れてさすがにもう遅い。
 「まず、明日、水曜日に学校で話そう」
 僕はそう返信した。

まさか決戦投票になって、しかも自分が生徒会長になるかもしれないのだ。新しい学年になって、こうなるとは予想もしなかったことだ。
茉莉亜さん、それに双子の姉の茉莉花さん…クラスの中でも僕を持ち上げようと躍起になっている中心人物。そこに仲の良い子がさらに加わる。彼女たちが考える選挙運動っていったいどういうものなのか。帰り道、帰宅した後もずっとそれを考えていて、1日が終わる。


 翌朝。
 茉莉亜さんは僕が登校するやいなや僕にちかづいてきて、僕にたすきを掛けた。
 「これ作ったんだ 生徒会長候補 ほづみ いつき」
 「これつけて、あと5日間、朝、昼、放課後、校内を歩くんだ」
 茉莉花さんが続ける。
 「あと、そのとき言う言葉も、みんなで考えよう」
 「曽根先輩とは違うことを」

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