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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 58

「ご苦労様だね。あの人の下でやってるのも大変でしょ」
「それで選管辞めた人もいるからね。入ったばかりの1年生もヒィヒィ言いながら仕事してる子いるし。私はもう慣れちゃって、次何来る?みたいな風になってる」
「身体とか気をつけて頑張ってね」

船町さんと別れ自分のクラスへ。

「って、なんだこれ」

廊下側の窓を覆う「生徒会長候補  穂積樹」の垂れ幕。

「おはよ、樹」
「アリス……これいったい何」
「私も知らないわよ。なんか茉莉亜が持ってきてセットしてたけど?」

 これどこから持ってきたのだろう??とか、いろいろ聞きたい。でもあたりを見まわしても教室に入っても茉莉亜さんも双子の茉莉花さんも見当たらない。

「おはよう」
「あ、おはよう、蜜恵さん」

「あ、あの、私は、樹君が、生徒会長になったらいいと思っている…」
「え、ああ、ありがとう」
「手伝えることあったら、言って。貼ってあるポスターのうち少しは、ちょっとだけど、手伝えたよ」

「そう…」
そこでハッと気づいた。
校内のポスター貼り、きっとうちのクラスの子も手伝っているんだな、と。
そしてあの双子姉妹は朝のHRギリギリの時間まで粘ってどこかで……
それだけならいいが、あの双子、なんか余計なことしてないか心配だ…悪い子じゃないんだけどなぁ。

 二人は予想通り、朝のHR直前に戻ってきた。手には特に何も持っていなかった。
 そして朝のHR、一時間目、と終わり、短い休み時間にようやく茉莉亜さんと話せる時間ができた。
 「ねえ、茉莉亜さん、あの垂れ幕、どこから持ってきたの、っていうか、どうやってつくったの?」
「くふふ、樹くん私たちを誰だと思っているか」
「いや…」
「我らがリーダーたる樹くんがこの学園の生徒のトップに立つかもしれないんだ、それだったら私たちも応援せねば」
「だから…」

「うん、茉莉花と一緒に昨日お家で作った」
「やっぱり」
「もちろん、ただ作るだけじゃないよ、樹くんが会長になったらなんでもお手伝いするよ」

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