生徒会日和~Second Season~ 53
姫さんはパタンとドアを閉めた。
「何か、二人っきりって、初めてかも」
「そうだね…」
三人で、はあった。あの、更衣室で。
「蜜恵とは、あの、夏休みの別荘での他にも、何回か二人っきりに、なってるんでしょ」
「あ…ああ、うん…」
歩さんの合格報告を受ける前の、自習時間を抜けてヤッたあの時を思い出す。
「別に悪く思わなくていいよ。樹くんはすごくモテるんだから」
「そんな…」
「樹くんには大切な人がいる。でも、私もたまには…いいよね…」
姫さんの顔が接近する。
部屋に誘われた時点で、こういう展開は予想できていた。僕は近づいてくる唇を、合わせた。
そこからは、お互い無言でも、進んでいく。唇を何回も合わせ、お互い腕を後ろに回して引き寄せ、ぬくもりを感じ合い、そして舌を絡ませ合った。
そういうことを何度もしているうちに、僕は姫さんの身体をベッドに押し倒していた。
彼女が抵抗することはない。僕に完全に身を委ねている。
それからも、何度も何度も唇を重ねながら姫さんの胸を揉む。少し乱暴な感じもしたけど、姫さんはそれを受け入れ甘い声が上がった。
その流れで僕はブレザーの、そしてブラウスのボタンを次々外していく。姫さんはその間に少し起き上がってブレザーは自ら脱いだ。
再び仰向けになる姫さん。ブラウスのボタンはすべて外れ、ピンク色のブラジャーとそれに覆われた胸、という光景が目の前に広がる。