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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 52

藤原くんは明るい表情で話す。

「先輩から一樹に声をかけてやってください。噂ばかりでアイツも困っているでしょうし…誘いがあれば是非、って思ってるので」
「ありがとう。そうしてみるよ」

前向きな答えがもらえるかもしれない。少し安心した。
それと同時に瑞樹さんのことも聞いてみよう。

「瑞樹さんはどんな人?彼女はもしかしたら生徒会役員になるかもしれない」
「それは…良いですね。心強いと思いますよ」

 「瑞樹さん、やってくれそう?」
 「はい、これは本人から聞いたわけではないのですが、瑞樹さん、高校では、剣道だけでなくてもう少しほかのこともやってみたい、でも、それで剣道ができなくなってしまうのではないか、と迷っているようなことがあって」
 「そうなんだ」
 だから、正式に入部していなかったのかな?
 「穂積先輩とか、曽根先輩が生徒会本部と剣道部を両立していることは知っています。だから、瑞樹さんに生徒会本部役員、ぴったりと思うんです」

今までの瑞樹さんに関する話を聞くと、どこかで僕の姉のような人というイメージを抱いてしまうのだが。
「瑞樹さんって、どんな人?」
「性格はサバサバしてて少し男っぽいところはあります。でも、本当はもっと女子らしいこともしたいって思ってるはずです」
「そうか、ありがとう」

藤原くんからは前向きな話をたくさん聞けた。収穫だった。
彼と別れ、僕も帰ろう、と思った時。
姫さんが、そっと僕の手を握った。

 姫さんはせっかく耳元でささやくように言った。
 「せっかく来たんだから、私の部屋、寄って行かない?」
 「えっ、それ、いいの?」
 確か、この寮に男子区画ができた、と聞いたような気がした。とすると、そこ以外は女子区画なのではないのか。
 「ここは、さっきの談話室とか、一階のいくつかの部屋だけ男女共用で、他は異性立ち入り禁止!」
 姫さんはここだけ普通の声で言った。
 「この学園だよ。そんなの、保護者と一部新入寮生を安心させるための建前。ほ ん と は、女子がOKすれば、男子も女子区画に入って全然オッケーなんだ」
 再び囁き声で、姫さんはそのように言った。
 「藤原君もね、多分、もうすぐ、さっきの女子がOKして、ヤルと思うよ」
 姫さんと一緒に歩いて、いつしか階段を登っていた。 
 さっきの話によると、もう女子区画に入っていることになる。
今はいいんだ、姫さんがOKしてくれてるんだから。むしろ姫さんの方から誘ってくれてるんだ。

そのまま女子区画を進んでいると姫さんが急に足を止める。
「ここが私の部屋!」
そう言ってドアを開け、僕を招き入れる。
女の子らしい部屋だ。模様替えも自由にやっていいみたいだ。

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