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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 49

 歩さんと2人きりで会う…どのくらいぶりだろう…
 「え、ほんとに…忙しくないの?忙しくて、会うどころじゃないって思ってた」
 「何言ってるの?私、樹の彼女なんだよ。会いたくないわけないじゃない」 
 胸の奥から、嬉しさが込み上げてくる。
 「うん、ありがとう…」
 僕も、会いたかった、とかは、恥ずかしくて書けない。
 「じゃあ、土曜に」
 詳細は後で決めよう、と決めてやりとりを終える。

 今日はまだ月曜。土曜までがかなり遠く感じる。
 

 ふと外を見る。やや人数が増えた野球部が練習している。野球部の試合に参加するか、もそろそろ結論を出さなければならない…

そのことも含めて、土曜日に歩さんに相談できたらいいかな…

「穂積くん」
帰り仕度をしていると背後から声をかけられた。
「ああ、船町さんか…どうしたの?」
「いやー、穂積くんにはいろいろ迷惑かけちゃってるみたいで。主に愛美センパイ絡みで」

船町彩花さん。
隣のクラスの子で、1年の頃から選管委員を務めている。

「迷惑だなんてそんな。むしろ船町さん、大変じゃない?いきなり追加の選挙なんて」
「そ…あ、、いや、当事者の前でそんなこと」
「いいよ、気にしなくて」
「愛美センパイ…ほぼ思いつきで決戦投票って言うもんだから、いろいろ決めなきゃなんないことが多いよ。例えば、投票用紙は今日みたいに単なる白紙でいいのか、候補者の名前書いて丸をつけてもらうのがいいのか…」
「そっか、そういうこともあるよなあ」
「あと、センパイ、多分勢いで『投票日の前日に演説会』っていったけど、投票日が来週の今日だとすると、前日は日曜日…じゃあ、演説会は前の週なのかなあ、とか」
「あ、それは、週末考える時間あった方がいいかも」
「それなら、来週の水曜から金曜あたりの日程がいいかな。センパイにもそう伝えておくよ」
「ありがとう。こっちの希望なんて聞いてもらえるのかなって不安だけど」
「選挙の当事者だから、候補者には最大の配慮がないとね」

船町さんはそう言って去っていく。

野球部の練習を片目に見ながら帰り道。
練習に参加するとしたら、とりあえずは決選投票の後からだなと心に決めておく。

 「あ、樹くん、おつかれ。すごいじゃん、投票一位」
 校門を出るまでに曲がる最後の角で、姫さんに会った。
 「ありがとう…いやあ、僕が会長に合っているとは正直思わないなあ」
 「そんなことないよ。私も、樹くんに入れた」

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