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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 47


ホントに予想外の連続というか、なんというか
できればずっと傍観者でいたかった。しかしそれはかないそうにない。

「おぉ、さっそく曽根候補が来てくださいました、コメントよろしくお願いします」
なんだと……!?


「なんか私でも予想してない展開になって凄くワクワクしてきたんだけど。しかも相手が樹ってのがまた熱くなるねぇ。私は愛美の提案、もちろん受け入れるぜ。樹との対決、どっちが勝っても恨みっこなしだ、正々堂々勝負しようじゃん」

 「さあ、曽根さんは受け入れてくれました。あとは、穂積くん、聞いていたら、放送室に来て、意思を、表明してくださぁい!」
 ほんとに予想外なんだけど、こうなったら、もう行くしかない。僕は立ち上がった。
 そして、話すことをまとめながら、放送室へとやや早足で歩いた


放送室は1階の端にある。
生徒会室は3階なので階段を急ぎ足で降りると、賑やかそうな一角が遠くからでもわかる。
放送室の前には数人の生徒がいた。

人だかりの中に知っている顔はいなかった。
その中をかき分けて放送ブースに足を踏み入れる。

澪さん、美和さん、梓さん、そして武並先輩。
「穂積候補の到着ですね」

 武並先輩、やはりうわさ通りの美人。
「急いで来たみたいだから、呼吸を整えて」
 美和さんがそう言った。とはいえ、この状況も放送されているようだ。
 僕は急ぎ呼吸を整えた。
 「はい、もう、大丈夫です」
「では、穂積候補、どうぞ!」
 僕は美和さんに促されて、武並先輩と入れ替わりにマイクの前に座った。
 「ええと、穂積 樹です。予想外に、僕にとっては、予想外に、多くの人が僕を、こんな経験不足の二年生の、少数派の男子の、僕を、生徒会長にふさわしいと思ってくれて、ありがとうございます」
 ここで、僕は一息入れた。
「しかし、僕より経験豊富な、人望ある、曽根先輩を差し置いて、僕がなるなんてことにもしなったら、戸惑いを隠せません。その中で、このような、決戦投票の機会を頂き、もう一度皆さんに、どちらが生徒会長にふさわしいか聞く機会ができて、うれしいです。決戦投票、ぜひ、お願いします」
「穂積候補、ということは、どちらかというと、曽根さんになってほしいと思っているのですか?」
 武並先輩の言葉。空気的に、そうでないという内容を答えなければならないだろう。
「いいえ、もし、本当に多くの人が、僕を生徒会長にふさわしいと、思ってくれるなら、僕は、やります!」

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