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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 42

 
「ああっ、ああっ…」
 しばらく続けて、さすがに菜摘さんも疲れたような雰囲気になってきた。僕もそろそろ限界に近い。
「菜摘さん、僕も、イキそう…」
 僕は仕上げるようにピッチを上げていった。そして、ゴムの中に、発射した。
 ゆっくりとピストン運動のスピードを緩めていく。菜摘さんの安堵したような、幸せそうな顔。

自分が気持ちいいのはもちろんだけど、相手もそうであることはもっと大事なこと。
菜摘さんがとても幸せそうな表情で意識を失ったのは僕にとっても非常に嬉しいことだと思った。

「樹くん…良かった」

しばらくして回復した菜摘さんがそう呟いた。

「これで、ちょっと勇気が出たかも。彼ともうまくいくかも…」
「それなら僕も嬉しいよ」

 ホテルを出ると、日が傾きつつあった。
「これからどうする?そろそろ夕食にする?」
「うーん、今日はもう帰ろうかな…これ以上いると、樹くんのことをもっと好きになっちゃうかも」
 そうして、僕たちは、行きと反対の電車に乗って戻り、駅で別れる。
「また、なんかあったら、相談してね」
「うんっ!」

別れ際の菜摘さんはとてもいい笑顔だった。
一気に深い関係にまで達してしまったけど、今日みたいにいけば彼ともきっとうまくいくだろう。


週明け、いよいよ生徒会の選挙が行われる。
あの説明会後もそれほど噂らしい噂は聞いてはいない。

 そして、月曜。投票。
 僕自身は、誰に投票しようか迷った末、梓さんにした。梓さんか早紀さんか、と思うと、早紀さんがどちらかというと気が進まない様子だったような気がしたので。

 「みなさん、お待たせしております」
 放課後、放送が始まった。
 「桜樹台高校の生徒会長を決める投票。開票速報の時間がやってまいりました。私は、放送部 二川 美和。解説には新聞部部長の春日井 澪さんにお越しいただいております」

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