生徒会日和~Second Season~ 41
菜摘さんは僕を見上げるようにして笑った。
頬に涙の跡のようなものが見えたけど、痛みを訴えるような感じではなかった。
「樹くんのがすごく大きく感じて、奥まで届いてる…それに、すごく熱い、ううん、あったかいんだ…樹くんの温もりを感じるよ…」
「菜摘さん…」
僕は菜摘さんのことがすごく愛おしく思えて、その状態のまましばらく抱きしめていた。
「ねえ、動いたり、しないの?」
「あ、ああ、動くよ」
長く抱きしめあって、タイミングを失うところだったが、菜摘さんの一言で僕は動き始めた。
「ああっ、あああっ、う、ううんんんっ!」
次第に動きを早めていくと菜摘さんが顔をしかめる。
「大丈夫?」
「うん…平気…樹くんをいっぱい感じられるんだから…なんかすごく身体がフワフワして、変な感じ…」
僕は菜摘さんの反応を見ながら動き続ける。
「あぁ、もしかして…これが、イク、ってことなのかなあ…なんか、体の中から爆発した感じ…」
菜摘さんは苦しそうにも見える。
「ほんと大丈夫?」
動きながら尋ねる。
「大丈夫…続いていくんだね…もっと、もっと、続けてほしいかも…」
「うん、僕はまだイッてないからね」
まだまだ余裕がある僕は再び菜摘さんの中で勢いよく動き始めた。
「えっ、あっ、あああっ、ひゃあああああっ!あっ、すごい、すごいの…」
菜摘さんはさらに大きな声で叫んだ。
身体がぶつかり合う乾いた音も大きく響く。