生徒会日和~Second Season~ 38
唇が離れたあと、菜摘さんは無言で僕の手を取って、ベッドの方へと歩いた。そして、ベッドの前で手は離して、自らベッドの上に倒れ込んだ。
一瞬どうしていいか迷った。でも、この流れなら、隣に倒れ込むべきだろう、と考えて、そうした。
そして、どちらからともなく、激しく抱きしめ合った。
瞳を潤ませキスをねだる菜摘さんに、少し強引気味に唇を重ね、身体を強く抱きしめながら両手はさっき買ったばかりの服の胸の部分に伸びる。
感触は、柔らかくて、思ったよりも豊かで。
「あふっ、ふああぁっ」
少し撫でるようにするだけで菜摘さんが甘い声をあげ、頬が紅潮する。
僕は菜摘さんの服の裾をたくし上げた。
そうして、その中に、少しずつ、触れていく。
菜摘さんの息遣いが聞こえる。
「ほんとはね」
菜摘さんは目を閉じて話し始める。
「去年、希望もなかったところから、樹くんとか生徒会の人に助けてもらって、ずっと樹くんに、近づきたいなと思っていたんだ」
「そう思ってくれてたなら嬉しい」
もう一度菜摘さんにキスしてたくし上げあらわになった胸を、下着の上から包み込むように揉んでいく。
「樹くんのこと、好きになっちゃったら、先輩に申し訳ない、よね」
「そんなことはないよ」
下着を剥ぎ取って、さらに愛撫を強めていく。
ブラジャーを取り去った瞬間、大きな胸が、目の前に弾ける。
菜摘さんは、片腕で胸を抑える動作をした。
「あ、ちょっと、恥ずかしい…暗くとかって、できる?」
僕はベッドの枕側の端にいくつかのボタンがあるのを見つけた。文字を読んで操作して、なんとか薄暗くすることができた。