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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 32

「歩さんは、大学でもあまり変わった感じがないかなぁ。たまにこっちが授業中にメールとかが来たりして、中身を見たら「今日は休講で暇だー」とか「午前で終わりだ」とかって。何かバイトしないのって聞いたら「それだと樹とお話しできないじゃん」……って」
「先輩らしいね」
「ホントにそう思う。歩さんとも定期的に会って一緒に過ごしたいんだけどね」

 そうこうしているうちに電車は目的地の駅に着いた。
 菜摘さんは率先してショッピングモールの方に向かって歩いていく。
 土曜のショッピングモールはやはり結構賑わっていた。
 「行きたい店とかあるの?」
 「うんっ!こっち」
 さすが、いろいろ下調べしているようで、菜摘さんはまっすぐに目的のフロアに向かっていった。

初めて会った時は内気であまり喋らない感じだった菜摘さんだけど、あの時悩みを解決してからはずいぶん明るくなったな、と思う。それにこんなに行動的なんだ、ちょっと新鮮にも思う。

「樹くん、こっち!」

やってきたのは服などが売っているフロア。

「2人で見るのも楽しいし、本番に向けて、ちょっとお洒落しとかないとなぁって思って」
「今の菜摘さんも十分可愛いと思うよ」
「ふふっ、ありがと」

 「ねえ、これどっちが似合うと思う?」
 「どっちも似合うよ」
 僕は服装のセンスにはあまり自信はないから、と思い、あまり考えずに答えた。
 「どっちかっていうと?」
 さらに尋ねる菜摘さん。ややムッとしているようにも感じられる。こういうのって、何かあるあるのようなもので読んだことある。ええと、どう答えれば、いいんだっけ…
菜摘さんのコロコロ変わる表情は面白い。けど、これは菜摘さんの為の予行練習だから、いつまでも僕だけ楽しんでいるわけにもいかないよね。僕だって歩さんとそこまでのデートってしてないし。

「そうだな、菜摘さんには薄い、淡い色の服が似合うと思う」
「うーん…そうかなぁ…こっちの黒いのもいいと思ったんだけどな」

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