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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 27

 そういえば、その瑞樹さんの方は剣道部に入ったのだろうか?ここ数日は野球部に取り組んでいたので剣道部に顔を出していなかった。ちょっと今日の放課後は行ってみよう。野球部もあるから道着を着て練習に参加するまではいかないが。
 行ってみれば、一樹くんの方のこともなにかわかるかもしれない。


男子剣道部には他に2人の1年生が加入した。
どちらも経験者でなかなかの実力を持っている。伶奈さんも手合わせしたらしく「今年はいけるんじゃないか?」なんて言っていた。
僕と同じ2年生の男子も未経験から始めて少しずつ力をつけている。

「お、樹くん。いいとこに来たねー」

道場で真っ先に出くわしたのは女子の副部長、誉さとみさん。とても剣道やるようには見えない可愛い先輩だけど、かなりの実力者だ。

 「すみません、今日は練習には出られなくて、ちょっと寄っただけなんです」
 「それはいいよ。あの、聞いてると思うけど、新入生の麻生きょうだいって、樹くん接点あるの?」
 「といいますと?」
  「剣道部に来てほしいなあ、と思いながらなかなか勧誘できていないんだよ」

その言葉に疑問を覚える。
「えっ、入部しないんですか?」
「うん、まだ届は出てない」
意外過ぎる話だ。しかもなんだかよくない方向で。

一樹くんの方は野球経験者でもありそっちでも話をしようと思っていたところだ。瑞樹さんの方は生徒会役員候補にも名前が挙がっているが…

 「届は出てない、ってことは、見学には来たんですか?」
 「うん、瑞樹さん、来たことある。直接応対したわけじゃないけど、すぐ入ってくれそうな感じって聞いてたんだけどなあ」
 「何か事情があるのですかね。剣道部の新入部員の中に同じクラスの人はいないんですか?」

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