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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 25

 「まあ、梓に決まる可能性高いから気にすることないよ」
 「そうですかねえ」
 澪さんは美和さんと話し始めてしまったのでこの話は途切れた。


 昼休み。食後、一年生の教室に野球経験者を訪ねる。
 一年生の教室への廊下を歩いていると“さっき説明していた人だ”的な視線を感じる…

あの説明の後の澪さんの発言から、僕に票が集まったら……なんてことを考えてしまう。
視線は感じるが声はかけられない。これは、どうとらえればいいんだろう。

「1年1組…三河雅裕くん、か」
彼も中学まで野球経験がある。ほとんどのポジションを守ったことがあるらしい。


「穂積先輩のお父さんって、元プロ野球選手です、よね?」
「ああ、それはちょっと違うよ。父の兄…伯父さんなんだ」
「そうですか、僕、先輩の伯父さんから教えてもらったことあるんですよ」

 「そうなんだ。世間って狭いな」
 「はい、すごくそう思いました」
 「それで、今は部活に入ってないと聞いたのだけど、高校では野球やってみようと思う?」
 雅裕君は手を振るような動作をした。
 「いやあ、中学までで懲りました。やってもやっても、すごいやつには全然足元にも及ばないなあとか思って…」
「でも、複数のポジションを守ってきたんだよね?それって結構すごいことだと思うよ」
「ひとつのことだけじゃレギュラーなんて取れませんでしたからね。認められたくて何でもやりましたよ」

「今度の大会で、行徳と対戦することになったんだ」
「ああ、すごい奴がいるんですよね」

 「野球部に入ったらそいつらと対戦できるんだぞ」
 「…でもぉ」
 言葉ではそう言ったが、雅裕君は明らかに興味を持っているようだった。
 「期間限定でいいから、力を貸してくれないか」
 彼は考えているようだった。迷うということは、やりたくないわけではないようだ。

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