PiPi's World 投稿小説

生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 22
 24
の最後へ

生徒会日和~Second Season~ 24

実際にあったことを、正直に話す。これが一番重要なことだと思う。

「もちろん不安でした。最初に生徒会室に向かったときは緊張しました。でも、実際に生徒会の方々に会ってみると皆とてもいい人たちで、その場で生徒会の仕事をすると決めました。この1年間はとても楽しく充実した日々を送れたと思います」


「皆さんの学校生活をより楽しく充実したモノにしたい、なので皆さんにぜひ生徒会のメンバーを決める投票に参加してほしいです。誰が選ばれても、きっと皆さんの期待に応え、職務を全うしてくれる方だと思ってます」

 皆、比較的興味を持って聞いてくれているように見えて、ちょっとうれしい。
 「そして、投票で一位になった人が、生徒会長です。生徒会長が、この人はと思う人を、もちろん、皆さん一年生の中からもスカウトしていきます。ぜひ、快く受けていただきたいです。大変とか、めんどくさいとか、思うかもしれません。でも、私を、見てください。きっと、楽しく充実した日々が、待っています!そして、生徒会活動以外にも、さまざまな部活動、委員会活動もあります。少しでも興味あったら、ぜひ、覗いてみてください。きっと暖かい先輩が迎えます。勧誘されることも、あるかましれません。そのときは、嫌でなければ、よかったら、ちょっと考えてみてください」

最後にそう言うと、1年生の席から大きな拍手が起こった。
素直に、ほっとした。

挨拶を終えてステージ裏に帰ってくると2人の女子生徒が拍手で迎えてくれた。

「さすが暫定会長!」
「1年間で見事な成長だね〜」

一人は澪さん、もう一人は同じクラスで放送部の二川美和さんだ。

 「ありがとうございます」
 僕は軽く二人に頭を下げて、席に戻り、改めてほっとした。
 入れ替わりに二人が壇上に向かった。

 「新聞部部長 春日井澪 です」
 「放送部 二川 美和 です」
 「生徒会選挙で『これは、と思う人を』と言ってもわかりにくいと思うので、判断の助けになるような資料を配りました。お手元の、何人か写真が載っている資料を開いてください」
 一斉に紙を開く音が聞こえる。
 「ここには載っていませんが、さっき演説した穂積樹君、彼は謙遜して言いませんでしたが、優良枠で生徒会役員に選ばれているんです」

 え…僕が必要以上に目立たないように新聞でも外してもらったのに…

「もしここに載っている有力候補にピンとくる人がいない場合は彼の名前を書いても構いません」

え、澪さん、何言ってんだ。

説明会は好評のうちに終了した。
しかし納得がいかない。


「あの、澪さん」
「ん?さっきのこと?……ごめんね、早紀が『樹くんがやってくれれば楽になれる』なんて零してたもんだから、つい」
「でも、ちょっと困りますよ…」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す