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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 21

 そうこうしているうちに朝のショートホームルー厶の時間になり、麻由美先生が入ってきて僕もアリスも前を向いた。
 麻由美先生は教室を出るとき、僕の机にそれとなくプリントを置いていった。
 見ると、昨日の晩にお願いした、新入生で中学で野球やっていた人のリストだった。

野球部入部者以外にも十数人の名前がある。
彼らがどんな理由で入らなかったのか、他の部を選んだのかは気になるが候補者としてはリストアップしておこう。

「ん………あれっ」

リストの名前の中に見たような文字を見つけた。

『麻生一樹』

 僕は記憶を辿った。
 この名前そのものを見たわけではなかった。
 中学から剣道をやっていたという麻生瑞樹という双子の一人の名前を見たのだった。
 そして、双子のもう一人のことは、その時は分からなかった。
 この、一樹くんが、双子のもう一人なのだろうか?
それとともに澪さんの言ってたことを思い出した。
澪さんの出身中学の双子の一年生。そして剣道部員。
それがこの麻生一樹……野球経験者でもあったのか。いろいろ境遇が似てる部分があるような。

「どうよどうよ、良い名前あったかしら?」
隣のアリスがニヤニヤしながらプリントに興味深々。その後ろには姫さん……根本姫香さんまでいるし。

 「うん…この、麻生一樹、っていうのが剣道部員の麻生瑞樹と双子みたいで」
 「あー、その名前、今朝、寮で話してて聞いたかも」

 姫さんは寮に住んでいる。去年度までは女子寮だったが一部改修して今年度から男子区画を作ったからもう女子寮ではなくなった。
 

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