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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 19

 …控え選手っていっても、天下の行徳の控え選手だ。まさか創部二年目の高校に負けるような布陣にはしないだろうなあ…
 僕は去年の行徳の試合結果を検索していった。
 …もちろん勝ってはいるが、必ずしも相手はボロ負けというほどではないかあ…控えのピッチャーだったら、まったく打てないというわけではないのかなあ…

そこで、相手校の実績なども調べてみると、どこの学校もそこそこの強さであり、うちのような創部歴の浅い高校は存在しなかった。
これは、かなりまずい。何も知らずに当たったら間違いなく高校野球の歴史に残ってしまうようなスコアになってしまうのではないか。
とはいえ、うちのたった2年の歴史ではそんなすごい生徒なんているわけがない…
ここは祐くん……長良祐一郎の手を借りて何とかしなければいけないかな…

 僕は奴にメッセージを打った。
 状況を説明した上で、試合に出てくれないか、という話と、お前のネットワークで打てそうな男はいないか、ということを。
 さすがにすぐには「既読」はつかない

 あわせて、去年に引き続きの担任、兼生徒会の副顧問の一人、刈谷麻由美先生にも、今年の新入生で中学で野球やっていた人の情報をもらえませんか、というメッセージを打った。

これで多少はなんとかならないか、とりあえずワンサイドの試合にはならないようにできるか……まあ相手は甲子園でも優勝候補に挙げられる強豪だから、って言い訳はできるけども。


「試合には出れないけど、アドバイスは何でもするわよ」
翌日朝、教室に入るなり隣の席のアリスにはそう言われた。

 「えっ、何て?」
 「野球部、第一戦で行徳と当たるって聞いて」
 「やっぱりその話伝わってるんだ」
 僕の脳裏には、アリスの去年からのソフトボールでの活躍や野球部の助っ人ぶりが次々浮かび上がった。
 「そう…アメリカの友達で、大学でスポーツトレーニングの研究室に勤めてる人がいてね」

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