生徒会日和~Second Season~ 149
美幸ちゃんは脚から崩れていき、結合が取れる。僕も、つられるように崩れていった。
そうして、こちらを向いた美幸ちゃんと抱き合い、数え切れないくらいキスし合った。
そうして、それが止まったあと、どちらからともなく立上り、お互いの液を洗い合った。再び興奮しそうになったが、さすがにそれは自重した。
すっかり洗い流して、もう一度二人で抱きしめ合う。美幸ちゃんは名残惜しそうにしたが、僕も本当は名残惜しいが、僕は出るように促した。
お互いに服を着て、脱衣所を出ようとする。
扉を開けようとして、僕は手を止める。人の気配がする。
僕は反対の手で美幸ちゃんを制止する。
「聞こえてたよ」
「姉さん…」
一瞬、時が止まる。
後ろにいる美幸ちゃんも、何かとんでもないことをしてしまった、というような顔をしていた。
「ん?何?別に私怒ってもないし二人を悪く言うようなことはしないよ?」
「や、その…」
「いやぁ樹ってモテるんだなぁってのと、美幸ちゃんも結構積極的だなぁって。まあ、お互いに本命がいるんだからあんまり火遊びしちゃだめだよ、ということで」
「う、うん」
「もちろんお母さんには内緒にするよ」
僕と美幸ちゃんは、きちんと服を着ておずおずと脱衣所を出た。
姉さんはにやにやしていた。
「お母さんに黙っている代わりに…」
姉さんはここでしばらく黙った。
「え、何…できることなら、するけど…」
「私を、気持ちよく、する?」
ええっ??
僕には、姉さんが冗談で行っているのかそうでないのか、判断できなかった。でも、冗談ではなくても、穏便に済ませられそうなことを、思いついた。
「あの、肩、お揉みしましょうか」
姉さんはあははは、と笑って、まあそれもいいかな、と言って僕に背中を向ける。
「いや、別に樹と美幸ちゃんを脅してるわけじゃないからね?」
…隣の美幸ちゃんが未だに怯えているんですが。
「私だって同じ状況にあったら同じことやってるよ、たぶん」
僕は、その背中に応えて、姉さんの肩を揉み始める。
「あぁ、いいね」
僕は揉みながら美幸ちゃんの方を見た。
「あの、失礼します」
「懲りずに、また来てね!」
姉さんが美幸ちゃんの方に顔を向けてそう言った。