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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 15

 「『新入生歓迎 桜餅サンド』って??」
 「うん、甘いサンドもある。僕は食べたことないけど」
 朝日さんは、甘いサンドを見つけてややテンションが上がったようで、熱心にメニューを読み始めた。
 「私、モンブランサンドにする」
 「甘いもの好きなの?」
 「うんっ!」
すごくいい笑顔だった。
こんなにいい顔を自然に見せられるのだから、やっぱり去年あの時歩さんと会わせてよかったなぁ、としみじみ思った。

僕は一番最初に気になったカツサンドとペットボトルのお茶を買って、朝日さんと一緒に打ち合わせ場所へと向かう。

「場所ってどこ?」
「屋上。今日は天気もいいし、めったに人も来ないしね」

 鍵を開けて、屋上に出る。
 この鍵は校内に数本しかなく、その一本が生徒会本部室にある。
 暑くも寒くもないちょうどよいぽかぽかした陽気。こんな気持ちのいい日に屋上にいられるのは、うれしいことだ。
 「わあ、屋上って初めて来たけど、結構景色いいね」

空気も澄んでいて町の遠くの方まで見渡せる。
雲は多少出てはいるが青空の面積が広い。

「おーい、樹くん」
「朝日さんもこっちー」
茜さんと葵さんはすでに屋上に来ており弁当箱を広げていた。

「2人ともありがとう、私なんかのために」
「いやいや、朝日さんと彼氏くんとか、気になるじゃん」

 僕たち四人は輪になって座った。僕と朝日さんもパンを食べ始める。
 「どんな彼氏くんなの?」
 葵さんの問いに、朝日さんは、僕はすでに聞いた年下、という情報の他に、通学の電車の中で結構前から同じ車両だったんだ、とも付け加えた。
 「ってことは、彼は中学から電車通学していたの?」
 「そう。……中学に」
 「ああ、超頭いい男子校じゃん」

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