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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 14

朝日さんが困ったような顔をする。
確かに唐突なことかもしれないが、さらに仲を深めるならどんどんやった方がいいと思うのだ。

「う、うーん…あまり自信ないけど、頑張ってやってみようかな…」
「きっと上手くいくと思うよ」

 「でも…どうしたらいいんだろう…どこに行こう、とか」
 その時、予鈴が鳴った。
 「よし、昼休みに作戦会議しよう」
 「ええっ、作戦?」

 先輩とか呼ぶとさすがに朝日さん引いてしまうと思い、茜さんと葵さんを呼んでおいた。

実は茜さんと葵さんは違うクラスなのだけど、1時間目の授業直前にアプリで連絡を取ってOKをもらうことができた。
それを確認して午前中の授業はしっかり集中できた。

4時間目のチャイムが鳴る。
「樹くん、どうする?」
「購買でお昼買っていこう。朝日さん、利用したことある?」

 「うーん、ないかも。混んでるイメージあって」
 「そうだよね」
 朝日さんは、いつも昼食を一緒に食べている前のクラスの友達に「打ち合わせ」とメッセージを打って、僕と一緒に購買に来た。
 「焼きそばパンはやっぱり残ってないかな」
 「人気メニューなんでしょう」
 「うん、でも、去年の途中から予約も受け付けるようになったから、昔に比べれば買いやすくなったよ」
 僕は去年の、目安箱を開けて読み合わせたときのことを思い出していた。

購買に関しては目安箱の意見を参考にして変更がなされた。
各クラスに購買の注文票が配られ、生徒がその注文票に食べたいパンやジュースなどを書き込む、という具合。
原材料価格の変動や野菜などの生育状況によっては必ずしもその注文通りにはいかないこともあるけど、以前よりも購買への満足度は高くなった、と聞いた。

大勢の人だかり、というほどではないが購買の前は賑わっている。

「なんかいいのが……おぉ」

購買の業者さんも提案に乗ってくれただけでなくちょっと色気を出して期間限定商品なんてものも出している。

「鹿児島県産黒豚カツサンドだって」
「それはちょっと重そうだね」
朝日さんは苦笑いする。

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