生徒会日和~Second Season~ 137
「えっ、もうちょっと時間あると思うけど」
「じゅうぶん、いい時間は過ごせたよ。これからはもっとこういう時間を作りたいな」
それは僕も思ってたことだ。
「私ももうちょっと一緒にいたいけどさ、そうするともう一回したくなって歯止めが効かなくなっちゃうからね」
「うん、僕も、そう思うよ」
「じゃあ、来週の土曜、また会おう」
うん、と言いたいところだけど、やっぱり、その前には会えないのだろうか?
「ねえ、やっぱり、平日は、忙しいの?」
「そうとは限らないんだけど…ちょっと来週は忙しくて…あ、もちろん、樹に会いたくないわけじゃないよ。会いたいよ」
高校生と大学生ってやっぱり全然違うのだろうか。あんまり深くは詮索したくないけど、歩さんの普段の生活は気になってしまう。
「そんな心配そうな顔しない。私が好きなのは樹だけ。ああいうすごく激しいことしちゃいたいのも………樹とだけ」
歩さんは少し顔を赤く染めて言った。
そして、僕たちはどちらからともなく、抱き合って、そして、唇をつけて舌を絡ませ合った。
僕の股間は再びスイッチが入ってしまいそうになっている。
少し息が苦しいかも、と思う頃、歩さんが唇を離して、僕から離れた。
「名残惜しくなっちゃう…行くね。選挙、頑張って。またメッセージ送る」
「うん、ありがとう」
帰っていく歩さんを門のところまでついて行って、角を曲がって姿が見えなくなるまで見送った。
「さて…ちょっと後始末した方がいいかな」
母さんも姉さんも夕方まで帰ってこなかったので、なんとか大丈夫ではあった。