生徒会日和~Second Season~ 118
歩さんからは、今度はすぐに「何時?」という質問が来たので、適当に「午前10時」と送るとOKを示すスタンプが返ってきた。
他にいくつかのメッセージが来ているが、それはとりあえずは読まないで風呂に入ってベッドに入った。
歩さんのことをイメージしながら…
去年の入学、生徒会に入った時のこと、そして付き合い始めて、いろいろ…
付き合っているのに全然会えないのは、お互いの環境が違うから…そういうものなのかな、それが当たり前なのかなと思ってしまう。だったらなおさら明日は…
歩さんに対して、今までのこと、色々濃密、濃厚なあの日のこと…妄想も含めいろいろ想像してしまって翌朝、起きた時には下半身が大変なことになっていた。
“こんなでは、歩さんと会ったとき失礼なことをしないだろうか”とか心配になった僕は、自ら出して落ち着くことにした。
そうして、多少落ち着いて眠れた。
翌、土曜日の朝。
気がついたら、もう家の中は僕一人になっていた。
母さんから特に書き置きのようなものはない。
休日出勤もたまにある仕事だ。
姉さんも2人…僕とも関係の深い先生だが、その2人と会うのにこんなに早い時間に出て行くとは。
そして歩さんからもメッセージが。
僕は「いつ来ても大丈夫だよ」と送っておいた。
そう送ってから、歩さんが来るまで、やたらと時間の流れは遅かった。
そして、10時少し過ぎくらいに、歩さんは、来た。
どのくらいぶりだろう、歩さん!
玄関で目を合わせ、どちらからともなく抱き締める。