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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 116

 もちろん、無視や冷たい視線はある。でも「敵地」なのだからそれは織り込み済みだ。
 「頑張って」
 早紀さんのクラスの前を通ったとき、僕たちの声を聞いた早紀さんが出てきてそう言ってくれた。

 そして梓さんのクラスの前に差し掛かる…でも梓さんも選挙運動行っていていないかな…

「おっ樹、珍しいな。敵情視察ってヤツか?」
梓さんいたー!しかも教室真ん前の席じゃないか。
なんか余裕の表情。さすが3年にもなると違うのかね…

「先輩は校内回って街宣とかやってないんですか?」
「ないね」
千沙さんの問いに即答する梓さん。

 「こっちは私が動かなくてもいろいろ手は回しているから。まあ、頑張って」
 梓さんはそう言って教室に戻っていった。

 「うーん、悔しい」
 「もっと頑張らないと」
 茉莉亜と茉莉花が口々に言い、そして僕たちはまた歩き出す。

全体的に3年生の方々の視線は優しい。
これも去年の1年間の経験が生きているのか、あるいは剣道部などを通じて人脈が出来上がっているのか。
それにしても女子しかいない3年生の教室の周辺は雰囲気が違う。

「廊下の壁にポスター貼っておこう」
小坂井姉妹と千沙さんがそう言って数枚僕の宣伝ポスターを貼っていく。一枚、梓さんの写真がでかでかと載ったポスターの隣に貼り付けて行った。挑戦的というか、喧嘩売ってると思われないかな…

 通りかかった人がジロっとにらんだような気がした。でも、僕以外のメンバーは何も気にしなかったようだ。

 こんな感じで教室にもどり、午後の授業も終わり、放課後を迎える。

 “さあ、明日はついに歩さんとのデート!”

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