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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 112

 なかなか寝付けなかったがいつの間にか眠っていて目覚ましで起きた。
 下に降りると美幸ちゃんはもう何事もなかったように着替えて起きていた。
 そして僕も努めて何事もなかったようにして朝食を食べて、学校に向かった。今日は金曜日だ。
改めて思うけど1週間は長い。
歩さんと週末に会う約束をしたのがまだ週の初めで、それを楽しみにしていたせいなのだろうか。
そう思うと気持ちが……

今日はなんかちょっと違った。
朝の美幸ちゃんとのアレ……最後までしなかったからか、なんかちょっと、朝から不満が募ってしまった。

「あら、穂積くんじゃない、おはよう」
校門をくぐり校舎に向かう途中、ちょうど出勤してきたところの先生に出くわす。
土岐美月先生。
保健室で優しく出迎えてくれる養護教諭の御方である。

 「え、あ、おはようございます」
 「どうしたの?なんかぼーっとして」
 「いえ、ちょっと、寝不足で」
 明け方に途中で起きているのだから嘘ではない。
 「ぶつかったりしないように気を付けてね」
 「はい、もちろんです」
気をつける、そう思ってはいるが先生の目の前で大きな欠伸をしてしまう。
「ふふ、穂積くんでもそういう顔をするのね」
「いや、今日はちょっと…」
先生は腕時計をチラッと見て、微笑んだ。

「まだ時間はあるわね…みんなに内緒でスッキリしとく?」
「えっ」

 「よかったら保健室に来て」
 先生はそう言って職員玄関に入っていった。

 『スッキリしとく』…
 僕はちょっと期待しながら、昇降口を通ってそのまま保健室に向かった。
 
 「失礼します」
 扉を開けると土岐先生はもう白衣姿だった。

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