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生徒会日和~Second Season~
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和~Second Season~ 104

画像は、美幸ちゃんを中心にみんなで集まってお菓子を食べているような感じの雰囲気だった。あの時は確か、僕は熱を出して寝込んでいたから眠ってしまった後のことかもしれない。

「鋭いな」
「当たりだった?」
「うん」
まあ、これが撮られた時はまだ付き合い始める前だけど。

 「樹お兄ちゃんこういう感じの人好きかなあ、って思って」
 「ああ…まあ、否定はしない…」

 「あのときは三年生だったっけ?今は?大学生?」
 「そう」
 「じゃああんまり会えないとか?」

 「うーん、そうだなあ」
 正直に、新年度始まってから一度も会ってない、とか言っていいものか迷う。言うと、淋しい、と言うのか、大丈夫、と言うのか、決めなくてはならなそうだから。
 

本当に1か月前くらいまでは毎日のように会っていたのだから、大学生と高校生の差って驚くほど大きく感じる。歩さん曰く部活やサークル、アルバイトなんかは全然考えてないとは言っていたが、実際どうなんだろう。

「樹お兄さんはモテそうだから、なかなか会えないと彼女さんも心配になっちゃうかも」
「そうかなぁ」

 確かに、そこは歩さんの立場に立ってちゃんと考えたことは、なかったような気がする。歩さんは、僕が他の人と関係を持っていることを、知っているのだろうか…去年の夏休みのことがあるから知っているか…でも、あれって付き合う前だったかも…ええと…

 でも、相手の立場を考えるという観点から言うと、僕が関係した歩さん以外の人は、決して僕の勝手ではない…ちゃんと相手のことを考えてのこと…

そう考えることはある種の言い訳のように感じる人もいるかもしれない。でも僕はそう考えてはいない。
後ろ向きだった思いを変えたいと願い、その結果、僕と関係したことで彼女たちが前に進めたなら……きっと歩さんもわかってくれるだろう。

だからといって歩さんのことも…いや、一番大事にすべきは歩さんなのだ。今週末には久しぶりに会うことができる。今は早くその週末がやって来るのが待ちきれない、そんな気持ちだった。

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