生徒会日和~Second Season~ 102
「姉さんはこのまま出世して管理職になるイメージかな」
「そうねぇ…できればそこを目指していきたいわね。私の上司もお母さんくらいの歳の女性だし。子育てと仕事の両立はなかなか難しいって言ってたけどね」
そんな話をしている間に玄関でパタパタと物音が。
母さんが帰ってきたようだ。
「ただいま…あら、美幸ちゃん、久しぶりねえ。何年ぶりかしら」
「ご無沙汰してすみません」
去年来たときは、母さんがいなかった日だったので、確かに母さんから見ると数年前になりそうだ。
「ちょっと前まで子供だったのにこんなに大きくなって」
母さんが美幸ちゃんに近づき、頭をなでたり胸を触ったり…ちょっとお触りが過ぎませんかねぇ。
確かに美幸ちゃんのその部分は大きくなってますけど。
姉さんは自分と比べなくても。
「こっちは今から晩御飯だけど、ゆっくりしていくの?」
「はい。うちも今、親は忙しいのでこっちで過ごしてもいいと言われたので」
「そう、じゃあ、ゆっくりしていって。じゃあ夕飯の支度するよ」
母さんはそう言って、まず着替えるために奥へと入っていった。
「美幸ちゃん、結婚のこととか聞いたのは、彼氏できたのかな?」
美幸ちゃんは下を向いて言う。
「ええ、報告しようと思っていたのですが、そうです…」
少し顔を赤くして、美幸ちゃんは小声でぶつぶつとつぶやいている。
「彼氏できて付き合い始めたばっかで、もう結婚意識するとか早すぎない?」
姉さんが言う。
「でも…」
「まあ、それだけ好きだってことなんだろうな」
僕はとりあえずフォローしようとする。美幸ちゃんは俯いたままだ。