普通の高校に女子限定クラスができた理由 167
「あ…ゆ、湯浅さん、それもっと、強く触って、扱いてもらったら…」
「う、うん、やってみる…」
基弘の方からのリクエストで、綾音は基弘の竿を優しく握ってゆっくり上下に動かし始める。
杏南の声はまだ聞こえてくる。
それは拒絶しているのではなく、気持ちいいからなのだろうと綾音は思う。
「杏南、いいなぁ」
それは、ほぼ口の中で言ったので、本人以外には聞こえなかった。
基弘は、引き続き綾音の手に任せている。
「あの、湯浅さん、胸、触っても、いい?」
しばらくの後、基弘は遠慮がちに言った。
「いいけど」
綾音は一瞬間を置いた。さっきの自らの言葉で、覚悟ができていた。
「もし、駒井くんが、そうしたいなら…胸だけじゃなく…全部、最後まで、いいよ」
「じゃあ、いくよ」
基弘の両手が背後から伸びて綾音の両胸に触れる。
男らしい手がやんわりと乳房にかかりゆっくりと揉んでいく。
「ふあっ…」
身体がゾクゾクしてくる。
「あああああああーっ!!!!!」
突然叫び声がして綾音はその声のほうを気にする。
杏南ではなく亜美羽のほうだった。
勝が再び亜美羽に覆い被さって激しく腰を打ち付けていた。
その方向は基弘の体の影になっていた。綾音が向こうを気にしていることに気づいた基弘は後ろに回って後ろから綾音の胸を揉み始めた。
綾音は視線を亜美羽の方に向けた。
風呂の扉を一瞬だけ開けたときには亜美羽の表情は見えなかった。今、今まで見たこともない表情で叫び続ける亜美羽。
風呂の方からは杏南の絶叫も引き続き聞こえ続けている。
綾音の右手は、自然に自らの股間に向かっていた。
クチュン
「(あっ…)」
自分で手で触れて、濡れてるとわかる。
2人のあられもない声を聴いて、明らかに興奮している自分がいるんだと。
そして、自分もそうなりたいという気持ちが薄々ながら芽生え始めていると。
「湯浅さん」
基弘はまだ慎重そうだ。
「いいよ、もっと。もっとしても、イイよ」