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御曹司と美少女親衛隊
官能リレー小説 - 学園物

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御曹司と美少女親衛隊 6

豊満な胸の谷間にキャッチされた俺。
恐る恐る見上げると、真っ赤になって潤んだ目をした冴子。
目は結構跳んでいる・・・

「可愛いっ!、可愛いっ!、カワイイッ!、カワイイッ!!、かわっ!、いいぃぃぃぃぃっっっ!!!」

アカン・・・
理性まで跳んでる。
跳んで達してリミッター切れた冴子が強烈に抱きしめてくるけど、背中がミシミシ言い出す。
理性の跳んだ表情で可愛いを繰り返し鼻息も荒い。
そして俺は柔らかく極上な肉の海に溺れそうになっていく。
つまり、かなりヤバい。

傍から見たら至福の瞬間に見えるかもしれないけど、今の俺にそんな風に考えられるよううは微塵もない。
身体がヤバい。下手したら命すらヤバい。逃げられる雰囲気でもない。


スコーン

「ふぇっ!?」
突然、物凄く響きのいい音がすると、同時に冴子の身体ががくりと崩れ落ち一気に力も抜けて解放される。
後ろで澪はあんぐりと口を大きく開けている。

「まったく…嫌な予感がしたと思ったら案の定でしたか」

叔母さんと、美紗と話をしていたはずの涼那がそこにいた。

俺はとりあえず解放されたが、涼那のタオルに包まれていても隠し切れない見事な体に見入っている暇はない。
叔母さんのどこか暢気な声がする。

「冴子ちゃん?ちゃんと気を付けなさいって言いましたよ?」
「達哉様も達哉様です。体質についてはご存じなのですから、女達との混浴など早い段階で拒否なさってください。」
「フェロモンで篭絡しちゃってもいいけれど、覚悟があるかどうか脱ぐ前に説明はしておきなさいね。有沢家の男たちは感情では落ちちゃってても、将来を誓い合った殿方がいたり倫理観や規範意識と合わなかったりで、悩みぬいて壊れちゃう女を誰しも出しているんだから」

そこまでは暢気ささえ感じさせる、穏やかな声音だったのが。

「無責任な行動は禁物よ。」
「は、はい!」

強く睨みつけられ、かなり恐ろしい声音になった。普段の穏やかな顔を知っている人からするとこの変化は本当に恐ろしいらしく、財界でも「般若を宿している」と言われているとか。
俺もよほどのバカをやらない限りこの顔を見たことは無いが、見たときは恐ろしい。


…さて、冴子は叔母さんに連れられ退散、涼那がやってきたことで一気に正気に戻った澪はアナスタシアの介抱を求められ浴室から去っていく。

残されたのは俺と涼那だけだ。

「涼那は、耐性があるのか?」
「ええ…久坂家は代々有沢家に仕えてきた身…これくらいで陥落するわけにはいきませんわ」
冷静沈着な言葉とは対照的に、その顔は可愛らしい微笑みを浮かべていた。

多少顔が赤くなってるから耐性があると言っても影響はあるんだろうけど、全く無いあの3人より良かった。

「美紗も何も説明せずに3人をよこすなんてよくやるよ・・・」
「説明より体験する方がよくわかると思います・・・それに美紗様は『手を出す』事を期待していたんですよ」

涼那の微笑みに湯にちゃぽんと浸かった俺は、口元まで沈みぶくぶくと泡を立てる。
そう言うのが嫌だと言うか、これはこれで迷惑な体質だからだ。


服を着るとフェロモンは抑制されるが、それでも少しにじみ出るのか女子に好かれやすい。
好かれやすいと言うか、かなりちやほやされる。
悪くないと普通なら思うんだけど、その分男子からは目の敵にされるし、生来のヘタレ顔だからターゲットにされやすい訳だ。

それを凌いで成長しろと言うのが有沢家の教育方針な訳だが、同世代男子の友達は皆無・・・
何度も虐められかけてるのは女子達に助けて貰ってる状況。
前の所より治安が悪いと言うのは、余計に不安でもあった。

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