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御曹司と美少女親衛隊
官能リレー小説 - 学園物

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御曹司と美少女親衛隊 4

「ふえっ?!」

そんな声を漏らす俺の横で、元気良く手を上げて『はーい!』なんて答える澪。

「それから冴子もね・・・凉那は話を聞きたいから私の部屋に来て」

深々と美紗に頭を下げる冴子と、短く『はい』と答える凉那。
信頼し合う主従と言った感じだ。
いいのかこれと思いながら美紗の方を見る俺。

「手を出してもいいわよ達哉・・・いえ、むしろ手を出しなさい」
「いいのかよ、それ?!」
「問題無いわ・・・妾の十人や二十人、持ってこその有沢家の男子よ」

事も無げに表情も変えずに言う美紗。
こう言う所が昔は嫌われてるのかと思う部分だったが、よく考えてみれば美紗が俺の味方をしなかった事はなかったし、厄介事は全て俺が対処する前に美紗か叔母さんが解決してくれたのだった。

愛されてるとしてもさぁ・・・分かりにくいんだよなぁ・・・

有沢家の男子は教育方針として一般人と同じような生活をさせられたりするから親父や伯父はかなり庶民的なのだが、女子はそうでないと聞いた。
そこが美紗との感覚の違いなのかなぁと、とりあえずそう思う事にした。

「こっちだよっ」
なんだか楽しそうな澪についていくこと数分。
ほぼ一直線の廊下の突き当りに『浴室』と掲げられた扉の前に来た。

なんか普通の家の風呂場というよりは銭湯みたいな感じがしてならないが、親衛隊含めこの屋敷に住む人間が使うんだからそれ相当の広さは必要なんだろうね、うん。


「あら、澪、帰ってたのね」
「アーニャ、ただいまー」
その扉から金髪碧眼の美少女が出てきた。

「達哉様ですね。お話は伺っておりますわ、私はアナスタシア…身の回りのお世話は私にすべてお任せください。なんでも致しますわ」
「あ、あぁ…よろしく」

見た目年齢は変わらなさそうなのに、なんか数段上を行ってそうな存在感。
おまけにスタイルも抜群。ハートを射抜かれるってこういうことなのかな…

「達哉様、今からお風呂ですか?」
「う、うん…」
「アーニャも一緒に入って背中流してあげよう♪」

「そうね…では達哉様、中にお入りください」
「あ、ああ…」
促されるまま扉を開けてくれたアナスタシアに従う。

そういえば後ろにいる冴子がまだ喋っていないな、と思ってしまう。
喋らなくても美人なのは明らかだし、凛とした佇まいはむしろそのほうが似合ってるんだけど。

「とりあえずここで服は全部脱いでくださいね」
「脱がしてあげよーかっ」
「い、いや、それくらい一人でできるからさ…」

正直、あんまり他人に裸は見られたくない。
それにはまぁ、色々理由がある。

最初にヤバそうな連中に絡まれた通り、俺は素晴らしい肉体を持ってる訳じゃないからだ。
いや、どっちかと言うとヘタレ顔、華奢、小柄と男らしさと縁遠いのが有沢家の男子の特徴だ。
いい意味で言うと『貴公子』なんだろうが、『有沢家の深窓のお嬢様』と言うのは有沢家男子の蔑称と言われるぐらい身体的能力はヘタレ家系だ。

その代わり有沢家女子は『男前』と言われたりする文武両道ばかり。
要は女のほうが強い家系なのだ。
代わりに男は頭が良かったり色々あるのだが、女に守られると言う状況を割と簡単に受け入れれるぐらいヘタレな自覚はある。
でも、ちょっと恥ずかしいのは事実だ。

それでも恥ずかしがりながらも脱ぐと、澪とアナスタシアは頬を赤らめうっとりとした表情になる。

「肌が・・・凄く綺麗・・・」
「うわぁ・・・本物の貴公子さまだー!」

反応に困りながら冴子を見ると、凛とした佇まいが崩れ真っ赤な顔で身体を震わせている。

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