特進クラスの日常と事情 8
「いずれ君は野乃花と交わる日がくるよ・・・彼女のマイナスの運気を逆にプラスに変える事ができるようになれたらね」
「え・・・」
予言めいたカンナの言葉に敦司は驚く。
「まずはアキラに抜かれる事だな・・・拒否はしない事、最初は一方的に抜かれても受け入れる事・・・アキラは君を男にしてくれる女だ、大事にするがいい」
そう笑って言うカンナ。
でも敦司はそれを否定する材料は無かったし、アキラの第一印章はその言葉を裏付けするような好印象だった。
「そして君が野乃花と交われるようになり、マイナスの運気をも飲み込めるようになった時・・・その時こそ望むものを手に入れれるから精進するんだな」
「・・・はい、頑張ってみます」
驚いた事に敦司にとってアキラと同じく野乃花も運命のキーになる女子らしい。
改めて丁寧に頭を下げ、敦司はカンナの車から離れた。
そして、帰り道、敦司はアキラに連絡を取り、寮の自室に呼び、パートナーになってほしいと頼んだ。
(「校内の異性の生徒、だれか一人を自由にパートナーに選べる」特権なので、多くの場合は学校側に申告すればその人は強制的に連れてこられるのだが、敦司は特進クラスぎりぎりの25位で、アキラより下位であるため、アキラを強制的に連れてくる立場にない)
「ありがとう。選んでくれて嬉しいよ」
そう言うな否や、アキラは敦司に抱きつき、すぐに唇同士をつけて舌を差し込んだ。
抱き締めてくる腕はガッチリしていて、背の高さも同じぐらい。
胸の膨らみがなければ男同士のような倒錯感があった。
「ボクを選んでくれて嬉しいけど・・・女らしさは期待しないでくれよな・・・」
「ああ、それも含めて選んだんだから大丈夫だと思う」
敦司だって普通な女の子に魅力を感じるタイプだが、このアキラは女らしさは感じないが健康的かつ明朗な魅力は十分にあった。
「それとさ・・・ボクは性欲が強いんだけどいいかな?」
「それが嫌いでない男はいないと思うよ」
アキラはどことなくホッとした表情になった。
彼女とて色々なトラウマを抱えてこうなったのだ。
敦司がそれに合わせてくれそうなので安心したようだ。
「早速だけど・・・ボク、セックスしたい・・・いいかな?」
「こっちが聞くべきだろうけどいいよ・・・ただし初めてだからな」
まるで盛りのついた男子のようなアキラの求め方に敦司は苦笑する。
だが、嫌ではない。
「敦司の初めての女になれて嬉しいよ・・・女らしさは自信ないけど、メスとしては大丈夫だからガンガン来て欲しいな」
“よし!”
敦司は、心の中で気合いを入れ、アキラから半歩下がり、アキラのカーディガンの、そしてブラウスのボタンを、外していった。
“これが、スポーツブラというものなんだな”
敦司は、その下から現れた、黒い、簡素な二つの半球形のものを見て、そう思った。
スポーツブラはホックもワイヤーもないので、敦司はそのままずり上げた。
焼けてない部分は結構白い。乳房は胸筋など土台はしっかりしてるけど、うまくホールドできてないのか膨らみの割に形はあまり良くない。
でも、左右離れていないし張りがあって揉みこむとやわらかくて手のひらにはりつくようだ。
「いいよ、敦司・・・おっぱい吸って」
「うん」
「あっ、あん・・・」