PiPi's World 投稿小説

特進クラスの日常と事情
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

特進クラスの日常と事情 1

風光明媚な地方都市に、ちょっと変わった私立高校がある。
その高校は定期テストごとに生徒一人ひとりの成績をランク付けし、所属クラスを昇格または降格させるという制度が存在する。

その一番上に存在する『特進』クラス。
ココに所属できるのは各学年の成績上位25名のみである。まさに選ばれし者であろう。

その下にはそれぞれ40人前後が所属するクラスが5つあるが、それも定期テストごとに入れ替えが行われる。


アメリカのメジャーリーグのようなシステムである。
一番上の25人(アクティブロースター)、以下AAA>AA>A+>A-…一番下はルーキーリーグのようなもの…と言った具合。
MLBの『セプテンバー・コールアップ』のように9月第1週目のテストではさらに15名の成績優秀者が特進クラスに加わることとなる。



「…広いんだな」
村山敦司は2年生の4月1週目のテストで初めてこの特進クラスに昇格することが出来た。
生徒全体の25位…つまりギリギリのところで。
全体26位の生徒との総得点差はわずか2点。実は学校全体のレベルも高い。

特進クラスの教室は一般クラスと雰囲気が大きく違い、広さもそのひとつ。
9月に15人追加されるまではその広さをより感じることになる。

一般クラスより自由もあるせいか、美容整形した女子や女装してる男子もいた。験担ぎの為に常にTバックを着用していたり、テストの回数ごとにバストのカップを大きくしたり、逆に卒業するまで露茎にはならない生徒もいるらしい。
順位が上がるごとに授業料などの学費も優待特典があり、敦司の両親は塾・家庭教師・予備校などとは異なるアプローチで息子に投資し、特進クラス入りはその結果だった。
占い師にテストの出題範囲を占ってもらった結果で、人並みの能力しかない敦司も供物によって占い師から恩恵を得た。逆にハニートラップやスキャンダルの暴露や直接的な妨害で実力を持ちながらもランクから落ちた生徒もいた。
成績優秀者の大半はコネを持っていて、科学的には説明できなくても人智を超越した力を持つ者の助力で定期テストを勝ち抜いている。
生徒自身が超能力を持ていたり、逆にさほど確かでもない能力のために財産や貞操を損なう場合もあった。
敦司が助力を得た占い師は比較的良心的な方で、何より女性でノーマルだったから、おぞましい行為を強要されてランクと引き換えに笑顔を失った優等生にならずに済んだ。
 そして、特進クラスに入った生徒には、ある権利が与えられる。
 それは、校内の異性の生徒、だれか一人を自由にパートナーに選んで、寮の自室で一緒に暮らす権利だ。
 敦司は、まだこの権利を行使していなかった。
 最初のクラスで知り合った女子で、パートナーにしてみたいと思った子は二人。
 一人は、さらに上位の男が先に取り、もう一人は自身が特進クラスで敦司より上位なので、そちらにパートナーを選ぶ権利がいってしまっている。
敦司の前に二人の女子がいた。
一人は髪が長くて清楚そうだったが、耳にピアスをしており、もう一人は髪が短くて筋肉質で短すぎるスカートの下は黒のスパッツだった。
「村山くんね、私験担ぎにテストごとにピアスする箇所を増やしているの。もちろん、服の下もあるわ。痛みを伴って変わっていく実感がいいの。成長していく感じで。パートナーになってくれたら、ついてる所…みんな見せてあげる」
「ボクは、女を捨てたおかげで特進に居続けてる。生理をなくして筋肉を増やしたけど、胸と尻の脂肪は全然取れない。メスの自覚はあるけど、女という枠は損だと思う。不公平だ…君は、朝起ちするだろ?パートナーになるんだったら、抜いてやるよ。ザーメンって牛乳よりスタミナ付きそうだし」
どちらも処女でないのは確実だし、性欲はありそうだから抱けそうだった。
敦司は女占い師に四発連続で抜かれたが、まだ童貞である。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す