特進クラスの日常と事情 27
まわりでは、パートナーを敢えて連れてこなかった人、パートナーを選んでいない/選べない人も結構いる。
そんな人たちは彼らから目を背けたり、逆にちらりちらりと見たり、していた。
そうした空気感が辛うじて四人のそれ以上の行動を抑えていた。
やがてサービスエリア。野乃花とアキラはトイレへと急いだ。
休憩時間は20分・・・
長いようで短い。
トイレに急いだ2人は、周囲の目が無いのを確認して同じ個室に入る。
そして野乃花はスカート、アキラはズボンを脱いでいく。
「ヤバかった・・・シミできそうで」
「スカートにすればいいじゃないの・・・」
「えー・・・スカート嫌なんだよぉ・・・」
女の子らしくすることにわだかまりがまだ残るアキラは、スカートを穿かない。
だが、下着はややセクシーな女らしいものに変わっている。
野乃花の方も可愛らしい下着になってるが、これはセンスある美羽が見繕って敦司が2人に穿かせるようにさせたものだ。
アキラはセンスもへったくれもなく下着としての機能しか果たさぬものが多かったし、野乃花も卑猥な下着は沢山持ってるが、普通の可愛らしいのは皆無だった。
女の子らしいセンスを持つ美羽からすればありえない事だったらしく、2人の下着から改革が始まった訳だ。
美羽が来て2人共変わりつつあった。
その折角の下着だったが、既にぐっしょり濡れていた。
女の子としては不十分かもしれないが、メスとしては2人共熟れきっている。
「ボク達も、随分敦司専用のメスになってきたよねぇ・・・」
「ふふ・・・それなのに赤ちゃん欲しくないの?」
ぐっしょり濡れた下着をビニール袋に入れながらそんな会話をしたアキラの表情は冴えない。
「うん・・・まだママになるイメージが湧かないんだ・・・」
「そっかぁ・・・」
あえて深くは突っ込まない野乃花。
アキラが徐々に女の子らしくなってるのは野乃花も分かっているが、まだアキラのわだかまりは完全に取れてないのも理解してる。
野乃花はその話題をそこで辞めると、ぺろりと指を舐めてアキラの割れ目に這わす。
「一回イッとく?」
「イッとく?・・・じゃなくてイカす気なんでしょ」
野乃花の軽いその言葉にアキラも苦笑しながら野乃花の割れ目に手を伸ばす。
性欲が人一倍旺盛な上に開発されきった身体だ。
ここらで抜いておかないと道中が辛い。
野乃花は速やかに、アキラの割れ目の手前の方の敏感なところを探り当てた。
「う……」
アキラは声が出そうになるのを口を手で押さえて何とか防いだ。個室の外では絶え間なく人の気配がしていたから。
「の、野乃花は、イ、イカなくていいの?」
「ううん?それは…想像通りだよ」
野々花はなるべく小声で応える。
アキラはその言葉を捉えた瞬間に野々花の股間の前の方をピンポイントに刺激する。
「あうっ…」
野々花は手を止めて、歯を食いしばって声が出ないように耐えた。