特進クラスの日常と事情 22
そこで言葉をいい澱みながらも、敦司に唇を軽く合わす美羽。
勿論、以前は友達だったがこんな関係では無かった。
「初めては敦司君にあげれなかったわ・・・」
「そいつは俺の責任だからいいさ・・・」
勿論、好意を持っていた女の子から非処女を告白されてそう答えた敦司だったが、内心は相当ショックだった。
そのショックが彼女の事を相当好きだった気持ちだと気づいて、苦笑いするしかなかった。
「俺だってパートナー二人とヤりまくり生活だから何も言えないさ・・・」
「・・・やっぱりそうなんだ・・・清いままの二人が結ばれるとか幻想抱いちゃダメよね」
お互いそれなりにショックを受けた事で、以前のような笑い合いが皮肉にもできた。
美羽も当然、敦司が好きだった訳だ。
「引っ越しの荷物は大丈夫かい?」
「後で説明するけど共用ロッカーに入りきる量だから大丈夫」
おしゃれな美羽に荷物が少なすぎる事に違和感を感じるが、美羽が敦司の腕に腕を絡ませてくるので後回しにする事にした。
勿論、以前はこんな関係じゃなかったけど、二人共ずっと恋人同士だったかのように腕を組んで部屋に帰ったのだ。
部屋に帰ると、先に帰ったアキラと野乃花が出迎える。
「敦司、おかえり!」
「おかえりなさい・・・新しいパートナーの子もいらっしゃい」
当然と言うか二人はいつも通りなので、アキラは全裸、野乃花は腰から下だけの裸エプロンでおっぱい丸出しだった。
敦司は日常過ぎる出迎えだったが、美羽は目を丸くした後に厳しい目付きになる。
「敦司君、もしかして女の子を奴隷みたいに扱ってない?!」
怒った顔で詰め寄る美羽。
裸で乳首ピアスの二人が出てきたのだから、そう思われても仕方ないが、思った以上に美羽が怒った事に三人共慌てた。
「いやさ、ボクは全裸生活だから基本」
「私はそうじゃないけど、こんなのもいいかなって・・・あとピアスは趣味だから!」
「そうそう、これが二人の普通なんだ!」
三人の弁明に厳しい表情のままの美羽はおもむろにサマーセーターを脱ぎ、スカートを落としブラウスを取り下着姿になる。
それはだが、下着と言うには余りにも卑猥な物だった。
ブラもショーツもハート形で、大事な所に布地が無い。
つまり美羽の可愛らしい乳頭と整えられた茂みに覆われた陰部は丸見えなのだ。
こんな卑猥な格好をさせられてるのだから、彼女は恐らく牝奴隷のような扱いだったのだろう。
だが、三人の反応は彼女の想像とは違った。
「あ、可愛いじゃん美羽」
これは敦司。
「うわぁ・・・この下着いいかも!」
目を輝かせたのは、アキラ。
「やるわね・・・これは手強いわ・・・」
何が手強いかはよくわからない野乃花。
この三人の反応に、美羽は『えっ?、えっ?』と言った感じで戸惑った。
何て言うのか性癖の違いにカルチャーショックだったんだろう。
「二人共さ、ファッションに疎いから色々教えてやって欲しいんだ美羽」
敦司がそう言って後ろから美羽を抱き締める。
彼女の好きな男は、性的嗜好は別にして包容力のあるいい男になっていた。
多分、自分が処女を失っただとか、調教されたとか関係なく可愛がってくれるんだろう・・・
そう思うと自然に涙が出てきた。
「あっ?!、俺っ、なんかマズい事言ったっ?!!」
美羽の涙に慌てる敦司。
それを笑うアキラと野乃花。
「敦司は女泣かせだから仕方ないね」
「ええ、私達毎日アンアン泣かされてるものね」
「ちょっ?!!」
このやり取りに美羽は泣きながら笑った。
ようやく何か敦司に再会出来て良かったと実感したのだった。
そして、そのまま四人はベッドへ・・・
「色々してやりたいけど、もういいかい?」
「うん、私も繋がりたい・・・」
美羽の陰部は既にグッショリ濡れて待ちきれない様子だった。
敦司は下着はそのまままに正上位で挿入した。
「はああぁ・・・いいぃ・・・」
うっとりと受け入れる美羽の顔は女の快楽を知りきっているメス顔だった。
膣の具合も野乃花に似て使い込んだ具合の良さがあった。
「いいオンナになってて嬉しいぜ、美羽」
「敦司君のも・・・逞しくって男らしくって・・・凄くいい・・・」
繋がり合う喜びのようなものも二人は感じていた。
アキラや野乃花の楽しむセックスとは少し違う、愛し合うセックスと言った感じだ。
そして二人すっかり満足してゆったり抱き合っている頃には、アキラが弁当を買ってきてくれていて、四人で服を着ないままの夕食になった。
美羽は、特進に来てから昨日までずっとパートナーだった男について少しずつ話した。