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特進クラスの日常と事情
官能リレー小説 - 学園物

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特進クラスの日常と事情 3

バイトもできるし、原付や自動二輪の免許を取ることも許されている。
家が裕福だろうとランク以外に部活でも活躍していても寮である程度規律のある生活が出来ないと、ランクを下げてしまうし、常に余裕がある風に振る舞っていながら影では勉強に時間を割いたり占いや拝み屋に頼るのが定番となっていた。

「そういえば、ピアスと痛みの関連について語ってたね」
「かつて修道士の中には自らを鞭打ちながら聖書の一言一句漏らさず暗記した人がいたと聞くわ。魔女と疑われた女の人は否定しても拷問が続いたので、痛みの中で相手が聞きたがっている情報を空想と知識を頼りに練り上げたそうよ」
「つまり、特進でいるためには苦行が欠かせないと?」
「自分でそうしたいから、そうしてるの。だから、他の人には強制しない。ランクを上げる方法はそれぞれでしょ?見て、舌ピアス」
 野乃花は舌を出した。
 「……」
 そこには二つのピアスが光っていたが、敦司は何と言っていいか分からなかった。
 痛そうだね、とか痛かったでしょう、とかだと、あまりに中身が伴っていないように感じた。
 「…そっか…こんな風に、なっているんだね…」
 敦司はそう言うのがやっとだった。
 「村山君は、勉強以外に、特進にいるために何かやってるの?」
 「うん、占い師に相談したりしてる、あ、敦司、でいいよ」
 敦司は、その女性占い師のことを少し説明した。
 「その人とは、性行為したの?」
 性行為…直接的に聞くんだな…と敦司は思った。
 
「女の人ならいいじゃない、男だと掘られたり、自分の知らない所でお母さんやお姉さんがやられてるって話もあるし」
「してないから、ただ搾り取られたって感じ」
「汁男ね。自身の若さの元か、サプリの材料か子種に取られてるんじゃない?」
「本番が出来なくても…的中したし。代償としては安いほうだよ」
「そうね、でも…ノルマが増えると大変ね。BBAをイカせるだけなら、真珠入れたり増大でいいのに。回数の場合はいつも出す習慣をつけないとね。最後の手段は考えてる?」
「え?」
敦司は女性占い師の真の思惑や要求がエスカレートする可能性に留意してなかった。
「あっちも開発しておいたほうがいいわよ。ペニ棒だけの刺激だと連続したら腫れてきたり痺れてきて、イケないじゃない。でも、ドライオーガズムならペニ棒の状態と関係なくドロって出るの」
「詳しいね」
「テスト一週間前になると毎日弟を射精させる事に願掛けしてる子もいるし、逆にテスト中は精液しか口にしない子もいて、そんな子は前立腺マッサージも会得してるとか。マニアックね」
「野乃花は…気持ちいい事、好き?」
「もちろん、オナニーは一度に両方の穴でするくらいよ」
人をマニアックという割に自分もディープだろと敦司は思うが、あえて彼女に言わなかった。
 そうこうしているうちに体育の時間は終わった。
 敦司と野乃花は、お互い、じゃあまた、という感じで別れた。
 次に、敦司は、アキラと会う約束をした。
 時間は放課後。場所は、野乃花といたのと同じ林で。

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