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子作り実験校
官能リレー小説 - 学園物

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子作り実験校 4

 それを聞いてすかさず美由紀はこう返した。
 「けんけい?あなた、国の役人なんでしょう。もっと、けーさつの、じょーそーぶと、話つけたら。こんな田舎と、あんたがいるとーきょーで、同じなわけ、ないでしょ」
 いきなりの意外な言葉に、滝川は目に見えて驚愕した。
 「ええ、あ、はい、その方向で、進めます」

 英雄は、いつもこんな口調の美由紀を見ていて、なんにも考えてないんじゃないかと、思っていた。
 まあ、なんにも考えてないから、上下関係なくこんな口調で話すのかもしれないが、もし、さっきの言葉を、言葉通り解釈するなら、東京に
ウリに行こうとしているのだろうか?そう思うと、英雄は、背筋が少し寒くなった。
 「では、よいご回答を、お待ちしています」
 滝川は、手早く荷物をまとめて、立ち去っていった。
 生徒会本部室には、顧問と生徒6人が残った。

 「先生、この話、オッケーしたら、女子を襲い放題、って、なっちゃうんすか?」
 彼もこれまで口を開かなかった、髪色をかなり薄くした、生徒会会計、木田智也。
 咲は、そう言った智也を、きっ、と睨んだ。

 顧問はゆっくりと言った。
 「その話は、滝川さんともちゃんと話している…『暴力禁止』の校則は、我々は維持することにしている。だから、同意以外の、不純…異性交遊は、暴力として、退学も含む相応の処分をする…それは、これまで通り、風紀委員会に力をつくしてもらう」
 顧問は、最後のところは浩に視線を向けて、言った。
 「うす!」
 浩は、やや下を向いて、両腕を組んで、答えた。
こうして少々気掛かりな点も有るものの、今回の案件は各自で持ち帰り各方面で様々な議論が行われたのだった。

当然それなりの騒動になり、彼方此方でかなりの議論が巻き起こったが、様々な支援や便宜に加え、一応は国家の危機、更に言えば人類の危機という大義名分も有り、紆余曲折しながらも今回の案件は概ね認められ成立したのだった。

さてその結果、学生生活がどうなったかと言うと………………。


 「あ…あの、ほんとに…二千円で、セ、セ、セックスさせてもらえるの…室井さん」
 「そうよ、宇野君」

 美由紀は、可能な限りにこやかに、そう言った。
 内心では、できれば顔を背けたかった。“こんなキモオタのクラスメート…”

 視線の向こうでは、同じくクラスメートの智也が女子と何か話していた。
 実験受け入れを全校朝礼で発表したあの日。美由紀は、智也から一万円もらってセックスした。彼女は、つい一か月前なのに、はるかに遠い日のように感じていた。

 智也はその女子と手をつないでどこかに行った。“あの子は、タダでやらせてるのかな”美由紀は思った。
 

「宇野君、シャワー、浴びに行こう」
「う、は、はい!」
 美由紀が先を歩き、美由紀に“キモオタ”と思われている宇野貢はついていく。
 トイレの隣に新設されているシャワー室は、混んでいてちょっと待つことになった。

 待っていると、智也とさっきの女子がタオルを巻いて出ていった。美由紀と貢は、そのブースに入る。

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