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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 992

例えば、最初に50メートル自由形で優勝したラグビー部の稲田。彼の妖力は計測不能レベルにまで達するほど高く、その力はまるで大地の息吹を感じさせた。
また、水球部のエースである佐藤もかなりの実力者であり稲妻のような鋭さを持つ動きを見せた。
三位の清水の記録も中々のものだったが、それでもトップクラスの二人の前では霞んでしまうだろう。だが、彼もまた素晴らしいポテンシャルを持っていた。
稲田と佐藤とも違う、別のタイプの強さを感じさせる。
まるで嵐のように激しく荒々しいパワーを持っている。
「ふむ、この三人は要チェックだな」
志水の目は鋭く光り輝いていた。

全ての競技が終了し、集計の結果が出た。
その結果は―――
「優勝は…」
志水は手元の資料に視線を落とす。
「黒獅子工業!」
瞬間、会場中に割れんばかりの歓声が響き渡った。
その声は、喜び、驚き、そして強い興奮が入り交じった複雑な感情の発露であった。
黒獅子工業高校の生徒達は互いに抱き合いながら歓喜の声を上げている。その様子を見ていると、とても先程まで死闘を繰り広げていたとは思えない。
だが、彼等は間違いなく全力を出し切り戦った。そこには紛れもない真実があった。
その証拠に彼等の股間を覆う水着はぐっしょりと濡れ、染みが広がっていた。
それは、激しい運動による汗ともプールの水とも異なる液体だ。その正体が何なのか、志水には分かっていた。
男特有の青臭い匂いが立ち込める中、志水は静かに微笑んだ。
競技の結果はどれもが世界記録を塗り替えていた。
この結果を受けて志水は確信した。やはり、自分は間違っていなかった、と。
これらの記録は非公式な物であるため、公式記録にはならない。
いや、仮に正式な記録として認められたとしてもおそらく誰も信じないだろう。それほどまでに異常な記録ばかりなのだ。

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