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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 991

当然、水中にもカメラは仕込まれており、その様子がしっかりと記録されていく。
そして、いよいよ第一種目が始まった。
最初の種目は50メートル自由形である。
ルールは単純明快。制限時間内に一番早くゴールした者が勝者となる。シンプルであるが故に実力差が出やすい種目だ。
本来の目的はサンプル採取なので、競技の内容そのものに深い意味は持たせていない。
ただ、妖力濃度の上昇が著しい生徒がいるかどうかを確かめるために行うものである。
抽選によって選ばれた三校の生徒がプールからあがり、スタート台に立つ。
黒獅子工業からは一年生の男子生徒、稲田が出場するようだ。彼は気合い充分といった様子で精神統一を行っている。一方、青海大付属から選ばれた二年生の佐藤はどこか落ち着かない雰囲気だ。何か不安要素があるのだろうか。
そして、二校の対立を間接的に利用している立場にあるレッドフェザー学園から選ばれたのは一年生の清水だった。
彼は他の二人と比べるとやや線が細い印象を受ける。
だが、その瞳は確かな自信と闘志が宿っていた。
三人とも準備が完了したことを確認し、志水が合図を送る。
「位置について…よーい…」
パァンッ!
ピストルの音と同時に三名が勢いよく飛び込んだ。先頭になったのはやはりというべきか、最も身体が大きい稲田だった。
その巨体を活かした豪快なストロークでぐんぐん加速していく。その後ろからは冷静に状況を判断しながら泳ぐ佐藤が続く。
そして最後に清水が懸命に食らいついていた。
三人とも一般的な高校生では考えられないほどのスピードだ。予想以上の身体能力に解析が急ピッチで行われる。
三人の睾丸は脈動しながら大量の精子を生成しているようだ。陰茎は暴れまわる大蛇の様にうねっている。
競い合う事で活性化しているのだ。
結局、稲田が世界新記録を更新するタイムで一位となった。
これには志水達だけではなく会場中が沸き立つ。
「凄いなぁあの人!」
「さすがラグビー部主将だな!」
「でも、次は俺の高校が勝つぜ!」
仲間同士で健闘を称えあう彼等の姿は爽やかな青春の一ページそのものだった。その笑顔の裏に隠された欲望を知る由もなく、彼らは無邪気に笑いあっていた。
その後も順調に競技は進んでいく。次々に選手が入場し、飛び込み、泳ぎ、走り、そして退場する。
その度に常人の目には追いきれないような速さでの攻防が繰り広げられ、記録はどんどん更新されていった。
「どの少年も本当にいい動きをしている。これなら良い結果が出るかもしれない」
モニターを見ながら志水は満足そうに呟いた。
競技が進むにつれて妖力濃度は更に上昇し続けている。特に高い数値を出している選手は何人かおり、その者達の動きは特に目を見張るものがあった。

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