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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 993

妖力の高い少年達が本気を出してぶつかり合ったらどうなるのか?その答えがこれだった。
志水は素晴らしい記録の数々に、胸が熱くなるのを感じた。
町の治安を守るために黒獅子工業と青海大付属を仕切っていた風紀委員の女達ですら知らない事実に触れている、その事に言い知れぬ快感を覚える。
これは、自分達だけが知っている秘密なのだ。
志水が感じているのは、優越感だった。
彼は今、自分がこの町で一番の権力者であるという実感を得ていた。世界記録すらも簡単に塗り替える男子生徒達を確保しているのだから。
「これから忙しくなりそうだな…」
志水は今後の予定について考え始める。
まずは、彼等が通う学校に根回しを行い今回の出来事を徹底的に隠蔽する必要がある。それから、彼等が安全に過ごせるように環境を整える必要がある。
人外離れした潜在能力が外部に漏れれば必ず問題が起こる。様々な組織と争奪戦になるだろう。
それを防ぐためにも慎重に事を進めなければならない。
まだ他にも問題は山積みだ。特に風紀委員の女達がまた何かしらの行動を起こす可能性もある。
それらに対してどのように対処するかを考えておかねばならない。
「まぁ、何とかなるか」
志水は楽観的に考えていた。
実際、彼が思っているほど状況は悪くない。志水の研究チーム以外は誰も妖力の存在を知らず、それを保持している男子生徒達は今ここに全員集められている。
彼等さえ守っていれば、後は何とでもなるのだ。
妖力が高い者は思春期になると精巣の発達が著しく促進される。それにより、身体能力が飛躍的に向上するのだ。
高校同士の醜い抗争はその副産物と言ってもいい。だが、そんな抗争も彼等の力が解明されたことにより起こることはもう無い。
それだけでも大きな進歩と言えるのだ。
彼等の精巣は成熟し、強大な妖気を含んだ精子の生成が十分に可能な状態になっている。それはコンピュータによる分析からも競技記録からも明らかだ。
形ばかりの表彰式が始まる。いや、表彰式の形式を借りたサンプルの分類作業だ。
表彰台に立つ黒獅子代表の稲田とに賞状が手渡された。稲田は満面の笑みを浮かべている。きっと、心の中では勝利の美酒に浸りたいと思っているのだろう。
志水は思う。この笑顔の裏にある欲望を解き放ち、それを叶えさせてやりたい、と。
稲田は表彰が終わるとそのまま仲間の元に戻り、談笑を始めた。
「やったな!」
「ああ、これで俺達の代は安泰だ!」
「お前のおかげだぜ!」
「ははっ、よせよ!照れるじゃねーか!」
彼等は笑いながら肩を叩き合っている。その光景はとても爽やかなものだ。
だが、その裏で彼等の股間は欲望によって妖しい輝きを放っていた。
妖力の制御はまだ完全ではないようだ。

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