風紀委員Girls! 982
「いや、就職するかな」
「高卒で?」
「一応な。ツテはあるんだ。その人のところで勉強しながら仕事を覚えていってな」
「へぇ…」
「舞は俺なんかより優秀だから、大学だって行けるだろ」
「うん、まあね…」
なんだかこの差には納得がいかないのだ…
「それじゃぁ…高校卒業したらお互いに違う道を歩むってことになるんだな…」
「うん…そう考えるとなんだか寂しいな…」
「ああ…舞はキラキラの女子大生になって、俺なんかは足元にも及ばない存在になっちまうんだろうからな…」
「私は絶対に旬と一緒にいるよ」
「舞…」
「たぶんこの町からは離れないから。旬だって一緒でしょ?」
「まあな」
旬が照れ臭そうに笑う。
舞もつられて微笑む。
「舞、愛してるぞ」
「やだもう…こんなとこで…」
ギュッと強く抱き締められて、旬の熱い息が顔に掛かる…
「今日ばあちゃんいないんだ…よかったら家来ないか?…」
旬の家に行ったらヤルことが分かっているだけに、舞は返事は出来ずにただコクリと頷く…
「好きだぜ…舞」
旬の唇が舞の唇を啄むように重ねてきた…
それだけで身体の奥底に火がつく。
数週間我慢してきたものが一気に爆発しそうなくらいだ。
唇を離すと舞は黙って頷き旬の後についていくのだった。
古アパートの一室に入ると旬はすぐ鍵をかけ、舞を強く抱きしめる。
唇が重なり熱い、深いキス。
その手は強引にスカートの中を弄っていく。