風紀委員Girls! 99
一方ノブアキはというとシャワールームに居た。
権造爺様にプールにひっぱりこまれたりしていたせいで、少し遅れたのだ。
完全に透けてしまった水着をずり降ろす。つるんと透明な糸が引いた。
興奮の証拠だった。女子にそれを見せた申し訳無さで頭がいっぱいというのに。
水着が透けるあり得ない事態に怒るよりも、先に女子を心配できる。それがノブアキのいいところだった。
もう一つ、ノブアキには気になったことが。
それは、妹の静香のことだ。
舞たち清美の女の子と一緒に楽しんでいたときの彼女は、ノブアキも今まで見たことのない楽しそうな表情だった。
桜咲の生徒会長の仕事は激務。
それは、明日香が見た静香の顔写真によく現れていた。
静香があんなにも心の糧を外せたのは、天野舞の力なのだろうか?…
天野舞…
小柄な身体に似合わず、大きな包容力を持った不思議な子だよな…
ノブアキは昨日からの彼女の姿を思い起こす…
全裸でありながら怯むことなく自分を助けてくれた天野舞…
今日の水着だってとてもキュートだった…
水滴を浴びる手が自然と股間に伸びる…
ノブアキは舞を想像しながら、その手を上下に動かした…
「天野さん…」
舞の名前を呟きながら、その手の動きを早めていく…
「…っ!!」
程なくして、白濁の液体が勢いよく放たれた…
ノブアキとて、こんな感情を抱くのは初めてだった…
「へくしっ!」
「舞、大丈夫?美咲が舞は熱出して倒れたって言ってたけど…」
額に手を宛てがってくる唯…
「もう熱は無いよ。あったらプールなんて入らないってぇ!」
「それじゃ、滝谷旬が噂してんのかなぁ〜?」
美菜子が厭らしい口調でニヤついてくる…
「もぉ〜そんな訳ないよぉ、残念ながら滝谷旬は、年上好みなんだぁからさぁ!」
「そうなの?それって高校生男子が抱く、ただの理想じゃない?」
静香が優しく声を掛けてくれた。