風紀委員Girls! 959
晋也と結婚したら私も此処に住めるのかぁ〜…
清美にも奨学金で通う愛美にとっては、そんな妄想も広がらずにはいられない…
「ホント凄いお家ね…玄関だけで何世帯もの家が建ちゃいそうね…」
香音も愛美に続き屋敷内に入って行く…
遅れまいと清華もそれに続いた。
門から広い庭を歩いて、ようやくたどり着いた玄関に入る。
「うわぁ、中もすごい」
「にしても誰もいないね」
「今は親が海外に仕事で行っててね、お手伝いさんたちも休息をとってるだろうからな。まあ、俺の部屋案内するんで、こっちに」
晋也の背中を見ながら、シーンと静まり返った廊下を進む…
鏡のように磨かれた大理石の床に吹き抜けの高い天井…
「なんだかハリポに出てくるお城か教会みたいじゃない;…」
「ホント、それに家の中で靴脱がないなんて始めてだよ…」
ちょっと緊張しながら、香音と清華は言う…
「まあまあ、そう緊張なさらないでください、自分のお家のようにリラックスしてくれたら嬉しいです」
「それより、早く晋也のお部屋に行きたいなー」
…全く愛美ったら。
早くもバカップルぶり発動かしら…晋也くんもまんざらでもなさそうだし…
「なんかあの二人お似合いですよね…」
「やっぱり呉屋くんもそう思う?…」
「あっ、よかったら“亮太”って名前で呼んでください…前の二人も名前で呼び合っているみたいだし…」
「そう?…じゃあ私のことも“香音”って呼んで…その方が親しい感じするから…」