風紀委員Girls! 953
確かに愛美の言う通りのイケメン系と可愛い系の男子…
まるでアイドル事務所のタレントみたいだ…
「ちょっとちょっとぉ…今回の3人…かなりレベル高くない?…」
香音が愛美に向かい、興奮ぎみに小声で言う…
「ホント、設定した甲斐があったわね…」
香音がタイプの異なる3人の顔を覗き込みながらニヤつく。
清華はその言葉を聞き流しながら、その3人の姿に見とれていた。
「あっ、どうも、海田晋也です」
「呉屋亮太です…」
「佐古恭平です!」
「うーん、みんないいお名前!私根岸愛美!よろしくぅ」
「荻野香音だよ〜、初めましてぇ」
「あ、石上清華です…ども」
海田晋也は始めに名乗っただけあってリーダー的存在なのだろう…
その爽やかな風貌は、スポーツ部のキャプテンといった印象だ…
「海田さんは…何か部活には入っているんですかぁ?…」
愛美が今まで聞いたことの無いような猫撫で声を上げていた;…
「サッカー部です。GKやってるんです」
「おお〜!」
サッカー部というと、中山剛や加賀屋誠と同じってことだね。
彼が正GKってところかな?
「青海のサッカー部って全国大会あと少しってところでしょ?」
「はい、次が決勝戦です」
積極的に海田晋也に話し掛ける愛美…
愛美のターゲットは、もう彼に決まったってことなんだろう…
その即効性に香音と清華は顔を見合せて笑ってしまう…
「それじゃ呉屋さんと佐古さんもサッカー部なんですか?…」