風紀委員Girls! 910
まあそれならバレても問題は無い…だけど…
舞はいい気になって、培ったテクニックを披露したことを今更にして後悔する…
ただ技を研いて旬に気持ちよくなって貰いたい…
ただそんな純真な気持ちだけで、舞はあの男と寝たに過ぎなかったのだ…
それは旬と最後に会った日から2日後のこと。
「すっごくいいところだよ。舞も滝谷くんにもっといい女だと思われたいでしょー」
「う、うん…まあね…」
「全然怪しいところじゃないですから…可憐さんと私の紹介状作りますから、かなりお安くできますね」
「碧…ほんとにいいの?」
「ええ、私も舞さんにはもっといい女性になってほしいと思いますから」
最初は気乗りしなかったけど…碧と可憐にぜひ、と勧められて。
似合わないような整体マッサージ、お店ではなく、個人宅のようだった。
「天野舞ちゃんだね。高岡慶介、ここで整体師をしているんだ、よろしく」
歳は二十代前半だろうか?…
友達みたいなフランクな物言いはどこか意外な気がしたけど、そっちの方が舞は安心する…
「一人でやっておられるんですか?…」
「ああ独立したばっか…元々は碧ちゃんのお家の専属マッサージ師の弟子だったんだよ…」
専属のマッサージ師さんがいるなんて、さすが清水家だよな;…
「服を脱いで、奥の部屋のベッドで準備しててね」
「はい」
もっと女としての魅力を得たい。
そう思ってここに来たんだ…覚悟はしていた。
「お待たせ」
慶介さんが部屋に入る。
「キレイな肌だね。毎日気を使ってケアしてるんだね」
「そうでもないですけど…碧なんかに比べたら…」
「ああ碧ちゃんは特別だよね…清水家にはマッサージ師の他にもエステティシャンとかもいるしな…」
どうりで碧のお肌はピカピカな訳だ;…
まあ住む世界がここまで違うと、羨ましい気持ちすら沸いてこないけど;…
「慶介さんは…碧にもいろいろと教えたりとかしたんですか?…」