風紀委員Girls! 902
チラチラと2人のことを気にしながらラーメンを食べ終わる…
勘定をしようと席を立つと、ちょうど三人も立ち上がったところだった。
旬は気まずそうに鼻の頭を掻く…
舞のお陰でだいぶ女の子と接するのも慣れてはきたが、こういう場面で気安く声を掛けられる程ではなかった。
「ハイ、滝谷サン!」
「!?」
静寂を打ち破ったのはスカーレット。
「んー、こうして実際に会ってみるとやっぱりいい男ですね〜」
「お、おお、ええっ!?」
「桜咲のスカーレット・レノンです。よろしく」
「おう………」
なんでコイツこの見た目で日本語を…旬は混乱していた。
「ふふ、驚きますよね…私も初めはビックリしちゃいましたぁ…」
「あっ;…君は確か…涼…さん…?」
「やだぁ、覚えていてくれたんですかぁ?…なんだか感激だなぁ…」
「それゃあ覚えてますよ…舞の友達は可愛い子が多いから…」
「へへ〜、可愛いだなんて…私なんて大勢の中の一人ですよ〜」
「いや、そんなことはないさ…」
いくら舞と付き合っているからと言っていまだに女子と話をするのには慣れない。
舞以外だと特にだ。
「一人でお食事って珍しいですね」
「ああ、この後舞と会う予定でさ…あ」
正直に言ってしまったのが恥ずかしくなった。
「いえ、滝谷さんと舞さんのことはみんな知ってますからっ」
「舞のことが羨ましいって皆言ってますよ…滝谷さんって背も高いし…イケメンだし…」
「あっ;…そんなことも無いけど;…」
顔が赤らむのが自分でも分かった…
こんな美少女三人にも囲まれて、男としては嬉しいのだけど…そんな自分を見られたくは無く、早くこの場から立ち去りたくもなってしまう;…